2023/10/21

アンチェロッティ監督、ナーゲルスマン監督には理解。UEFAにはチクリ

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 セルヒオ・ラモスが対戦相手として、レアル・マドリードの前に立ちはだかる。これは長年にわたりレアル・マドリードの栄光を背後から支えてきた守備の要というだけでも十分に特別なことではあるが、特にカルロ・アンチェロッティ監督にとっては「あのゴールがなかったら、今ここに私は座っていなかったかもしれない」と振り返る、アトレティコ・マドリードとの2014年のCL決勝での見事なヘディングシュートなど、この対戦においては語り尽くせないほどの思い出、瞬間たちが詰まっている。

 今回セビージャの一員として乗り込んでくるラモスの空中戦を守るのは、先日にドイツ代表として米国遠征から戻ってきたばかりの、アントニオ・リュディガーだ。特に今回は長旅にくわえて米国代表戦、そしてメキシコ代表戦でもともにフル出場。それでも来夏からのブラジル代表就任が指摘されるイタリア人指揮官は「我々監督というのは、多少なりとも利己的なところはあるものだし」と一定の理解を示し、「彼がそれを望んでいたのであれば構わないさ。疲労は抱えてもどてきたが、このことに文句はいえない。ただ日程がこれほど過密的であることにはいえるだろうがね」と、UEFAに対しての皮肉も忘れない。

 またいずれの選手たちもひとまず無事に代表戦から戻ってきているようで、その中には最近はウィングでの出場希望を公言したことで話題となったロドリゴも。このことについてアンチェロッティ監督は、まさに今回対戦するセルヒオ・ラモスがボランチだったことを挙げつつ「時にチームのために犠牲とならなくてはならないこともある。例えばチュメアニ、カナビンガ、そしてロドリゴのようにね。彼は完成されたストライカーで、多くのことはできるんだ」と、選手個人とチームとしての要求を「利己的」な観点から持論を展開した。

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