2023/11/08
順調な回復みせるノイアー、年内のドイツ代表復帰は否定

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再びマヌエル・ノイアーに、いつも通りの日常が戻ってきた。「トレーニングを決して怠ることの無いよう、常に気を配らないと。例えばサイクリングは足の循環のために重要なプロセスであり、それによって体液が除去されていく。これは心身ともにバランスをとる上で重要なことなんだ」と、翌日に控えたチャンピオンズリーグ前の会見の席にて語った。特に主将として臨んだ2度目のワールドカップで、再びGL敗退という屈辱の結果となったおよそ1年前、その後のスキーツアー中に足に大怪我を負い、先日までの長期離脱を余儀なくされてきた経緯がある。
「またサッカーができるようになって嬉しい。それは確かなことだよ。あれほどの怪我をした後だからね、復帰からここ3試合はうまくいってよかった。まだ試合後に反応がないわけではないのだけど、でも長期離脱後では普通のこと。時に停滞もあるし、試合前は良い感覚を覚えられている。あとは試合後にも良い感覚を得られることが大切だね。細かなことに気を配り治療を受けてケアをしっかり施してもらっているよ。そんなことも僕にとってはプレゼントさ。ここれまで通り高い向上心をもって意欲的にベストを常に尽くして戦っていきたい」
実際に側から見ている分では、長期離脱後とはあまり思えない、長くそこにいたかのような雰囲気さえ醸し出しているところ。「彼のプレーはいくら評価してもし尽くせない」というトゥヘル監督は、「非常に落ち着き払っており、この状況を自分へのご褒美という意識で受け止められている。このまま進むならば確実にまた、トップレベルに到達するだろう。チームに安定感と落ち着きをもたらしてくれ、彼のやり方でチームを牽引し仲間をより良くしてくれる。それをこのレベルで非常に早く対応しているのだから、改めて彼のクオリティの高さを如実に物語るものだよ」と評した。
ノイアーのドイツ代表復帰は?
そのためさっそくドイツ代表復帰待望論の声もあがっているところだが、これについてはノイアー自身が否定。少なくとも今月に行われるトルコ代表、そしてオーストリア代表とのテストマッチについては出場しない考えを明らかにしている。「もちろんナーゲルスマン監督やクローネンベルクGKコーチとずっと連絡はとってきた。ドルトムント戦後にも話をしているけど、今回は参加することはないよ」とノイアー。
「まだ自分のために時間を使うべきであり、時間をかけていくべきだ。医学的にみてもそれはいえることで、これからまだたくさん試合は控えてるからね。年末まで課題は山積みだよ。今は回復に空いた時間は費やしていきたい。もし来年にまた声をかけてもらえれば嬉しいし、そのために今、僕は全力を尽くしているんだ」と意気込みをみせている。