2023/11/18
母国デビュー戦に早くも暗雲、ドイツ代表GK3人が不在の事態に

©️IMAGO/MIS
ドイツ代表のユリアン・ナーゲルスマン監督はこれから、 ドイツ国内における代表監督デビュー戦を首都ベルリンにて、トルコ代表を相手に行うところだがしかしながら、「マーク=アンドレ・テル=シュテーゲンは今回の2試合とも欠場することになる」と、前日の記者会見の席にて明らかにした。急性の腰痛のため急遽バルサに戻るとのことで、あまりの急な知らせに驚きを隠せずにいるという。そのため状態については「まだ予測はできない。知っていることは腰痛でプレーが困難であるということ。昨日に違和感を覚えて本日までの経過で改善がなかったということだ。これから検査するバルサの医師によって詳細は明らかになるだろう」とコメント。
それではマヌエル・ノイアーの緊急招集は?「彼はいまはホームで落ち着いて取り組むべきという結論に達している」として、まだ復帰は「時期尚早」であると強調。ベルント・レノも鼻の手術のため3人が不在となったが、それでも指揮官はケヴィン・トラップ、オリヴァー・バウマン、ヤニス・ブラスウィッチの「3人全員が良いサッカーをすることはできる。しかし、我々のプレースタイルは変わらない。」と全幅の信頼を寄せる。「練習を待ってから共同で決断する」と最終練習が終わるまで決断は下さないと表明したが、それでもトラップが濃厚だろう。一方でテル=シュテーゲンに関しては「バルセロナで十分な治療を受け、すぐに再び100パーセントの状態に戻ることを願っている」
追加招集はバウマン、代表デビューの可能性は?
ちなみにその代役として追加招集されたのが、オリヴァー・バウマン。これまでにも代表からの招集は受けてきたがいまだ出場機会はなく、おそらく今回の招集においても恐らくその状況は変わらないだろう。ただホッフェンハイムで同僚でヌメチャ辞退で追加招集されたグリシャ・プレーメルに関しては、今季ここまで5得点と非常に好調なシーズンの勢いに乗り、今回の参加でデビューの時を迎える可能性はGKと異なり明らかにMFの後者の方が可能性は高いといえるだろう。なおデビューとなった場合はホッフェンハイム通算11人目のドイツ代表輩出。
特別な思いで臨むギュンドアン
その中盤で特別な思いを胸にこの試合を迎えるのが、イルカイ・ギュンドアンだ。両親の母国との対戦であり、2020年の試合では欠場していたことから初対面。そこにはベルリンという土地柄から何万人ものトルコ人ファンが予想され「胸にぐっとくるものがあるだろう」と同選手。特にギュンドアンにとっては2018年にエルドアン大統領との物議を読んだ写真撮影の後、メスト・エジルとは対照的に詳細に説明を行いドイツ代表へと帰還。それから数年後にはキャプテンマークを身につけて立つのだから、その思いは表現できないものがあるだろう。
チャルハノール、ドイツ凱旋ならず
またかつてマンハイム、カールスルーエ、ハンブルク、レバークーゼンなどでブンデス通算111試合に出場して28得点22アシスト。その後イタリアに渡りACミラン、そして現在はインテル・ミラノに在籍するハカン・チャルハノールにとっては久々のドイツ凱旋となるはずだったが、主将の姿はベルリンではみられない。今季インザーギ監督の下で中盤の主力としてセリエA首位を支える好調なプレイメイカーは、気管支への感染症と妻が出産を控えていることもあり参加を見合わせている。