2019/08/19

「より攻撃的になった」、ドルトムントのユリアン・ヴァイグル


 5−1。ボルシア・ドルトムントはバイエルン・ミュンヘンとは異なり、開幕戦では無事に白星でスタートを切ることに成功した。確かにわずか31秒でニーダーレヒナーにゴールを割られた際にはヒヤリとはしたが、ドルトムントが誇る強力オフェンス陣がその存在感を披露。試合後、ユリアン・ヴァイグルは、「もちろん素晴らしい気分さ」と喜びをみせた。「確かに開始から2分くらいまではそこまでうまくいかなかったけど、でもこれ以上ない出だしだといえるだろう。落ち着きを決して失うことなく、自分たちのクオリティをしっかりと出すことができたね。
 まずはパコ・アルカセルが前半3分に早々に同点弾を決めて見せると、、後半からはサンチョ、ロイス、そしてアウグスブルク戦では3試合で6得点をマークしているアルカセルが、再びお得意様を相手に加点。60分が経過した頃には4−1と試合の体勢を決めてしまった。しかしヴァイグルは、「多くの選手たちが守備に勤しんでいた。それが勢いとなった」ことを強調。さらにジョーカーとして起用された「ユリアン・ブラントが、ここでのお披露目で得点も決められたことをとても嬉しく思っている」と言葉を続けている。
 これによりまずはドルトムントは、ドロー発進となった王者バイエルン・ミュンヘンを先行する形でシーズンをスタート。「もちろん、僕たちはバイエルンが勝利できなかったことは頭にはあった。それがこの試合でシグナルを送ろうと後押ししてくれたし、そして実際に成功することができた」と喜びを示し、ファヴレ監督はあくまで試合毎に考えていくことを強調していたのだが、一方でヴァイグルは「僕たちは意欲的にも、オープンに口にすることもできる。素晴らしいチームだし、素晴らしいクラブなんだ」と言葉でもより攻撃的な姿勢を示した。

 なおそのヴァイグルはこの試合、チーム2番目となる125度のボールタッチと、約93%に及ぶパス成功率を記録するなど、kicker採点2.5をマークする活躍を披露。特に「ユリアンは、今はより攻撃的にプレーしている」とツォルクSDが表現しているように、これまでとは少し異なるスタイルで「今のところは、それがとてもうまくフィットしている」印象だ。
 今冬にはパリ・サンジェルマンからの関心が伝えられるも、ドルトムント側は拒否。本職のボランチではなく、センターバックとしての出場機会が増えるなど、苦しい状況が続いた昨シーズンではあったのだが、今はもう移籍のプランは口には出されておらず、両者にとって喜ばしい状況に発展した模様。ヴァイグルは現在のドルトムントについて、「僕たちはとても大きなクオリティがあるし、良い守備をみせれば、そしてボールを素早くダッシュできれば、僕たちは常に危険なチームとなるんだ」と語った。
フメルスが副主将に

 なおこの試合では、主将のマルコ・ロイスがピッチを後にした際に、キャプテンマークを受け取っていたウカシュ・ピシュチェクも交代する際、アクセル・ヴィツェルはそれを今夏に復帰した元主将、マッツ・フメルスへと渡していた。だがこれは決してたまたま起こったことではない。フメルスは二人の副主将の一人になっており、さらに4人と縮小化された選手評議会のメンバーにも、ロイス、ピシュチェク、ヴィツェルらと共に名を連ねている。
 

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