2021/09/21

膝の重傷から復帰を目指す、モリー「現実から目を背けない」


 今から5ヶ月前、ドイツ杯準決勝ホルスタイン・キール戦での後半、対人戦の後に悲痛な叫びをあげ膝を押さえて倒れる、ボルシア・ドルトムントのマテオ・モリーの姿・・・。これまで右膝に2度の手術を受け、いまだ復帰の目処さえたたない状況下に置かれているものの、それでもスペイン人SBは決して前向きさと、自信を失うことはない。 「僕の仕事は、ボールが近くにきたら、それを追いかけていくことになる。相手のオフェンスを食い止めるために、まさにあの場面はそういう状況だったけど、怪我を負うかもしれないというのは、この仕事をやっていればつきもののリスクだ。」とコメント。
 さらにクラブ公式雑誌とのインタビューの中で同選手は、病院で負傷の場面を何度も見ていたことを明かしており、「頭の中では、「現実から目を背けるな」という言葉が浮かんでいた。決して見て良いものではないけど、でも怪我というものはそういうもの。敢えて意識的に向き合うことで、僕自身は救われていったんだ」と説明。当初は母国スペインで、今はドルトムントで復帰を目指いているが、復帰時期さえ見えない中での天敵は「焦り」である。「だから僕は短期的な目標を設定している。先のことを考えても意味はない」とモリー。かつて左膝の半月板損傷という経験を活かして、「大きな一歩を踏み出してつまづくのではなく、小さな一歩で継続して歩んでいきたい」と決意を語った。

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