スカパー!
2022/03/23
代表とクラブでは、選手個々に「密な連携が重要」
セルゲ・ニャブリが病気のために離脱を余儀なくされたのに伴い、今回の代表戦期間ではユリアン・ブラントが唯一、ボルシア・ドルトムントの選手としてドイツ代表に参加することが明らかとなった。これによりトルガン・アザール(ベルギー)、ジュード・ベリングハム(イングランド)、マリン・ポングラチッチ(クロアチア)、ドニエル・マレン(オランダ)、ラファエル・ゲレイロ(ポルトガル)、グレゴール・コーベル(スイス)、ルカ・ウンベハウン(ドイツU20)に加えて、負傷明けのマヌエル・アカンジ(スイス)とジョヴァンニ・レイナ(米国)、エルリング・ハーランド(ノルウェー)を含む、全11選手が代表参加ということに。
とりわけ負傷明けとなる後者3選手に関しては、むしろドルトムントに残って調整してほしかったのではないか?だがマルコ・ローゼ監督は「この2週間を利用してリズムを取り戻していけるのであれば、それはそれで好影響となるものだよ」と説明。だからこそ重要になってくるのが代表監督とのコミュニケーションということになり、例えば先週木曜には米国代表監督とレイナの現状について話し合いを行なっているという。「お互いにいいキャッチボールをしていくことが重要であり、どんなトレーニングを行なって、どれだけプレーしたかなど共有することができるんだ」と言葉を続けた。「3・4週間離脱していた選手を、いきいなり連続出場させれば逆効果。でも適切な量で負傷もなく、リズムを取り戻せばメリットになる」
選手を決して板挟みにするのではなく、むしろ包み込むということ。これほど試合数が多く、またレイナのように長距離移動を強いられるこのような時代にあっては、いずれのチームでも安定的にパフォーマンスを発揮するため非常に重要となってくる考え方だ。有資格部門のセバスチャン・ケール氏は、「とりわけレイナに関しては、できるならば最後の方の試合に出場して、それから復帰するときに疲労を蓄積した状態でこちらに戻ってくるのではないようにね」と強調。米国代表では木曜にコスタリカ戦が控えているが、一方でドルトムントでは土曜夕方にライプツィヒとの上位対決が控えており、「両チームのためにも、状態を向上させて、リズムをつかんでいく」ための共同作業は、もはや避けて通ることなどできない。