2022/04/11

ドルトムントの耳の不自由なファンが、相手ファンより暴行を受ける


 およそ6万人、再び完売となったVfBシュトゥットガルトの本拠地、メルセデス・ベンツ・アリーナにて、ファンたちが熱狂に包まれた中またしても不快な事案が発生した。数週間前に行われたホーム戦では、ボルシア・メンヘングラッドバッハのファンに対して、セキュリティが暴力を振った問題が今も対処中という中で、今回さらにシュトゥットガルトのファンによる暴力沙汰が伝えられたのだ。
 ドルトムント初の耳が不自由な方々によるファンクラブ”Deaf BVB Fanclub“によれば、金曜日の夜にメンバーとその付き添い人がスタジアムに向かう途中、シュトゥットガルトのファンに襲われ、さらに雨のため肩からかけていたクラブのバナーが盗まれたという。その事件はシュトゥットガルトのコアなサポーターのエリアであるCannstatter Kurve近くの地下道で発生した。
 ノルトライン・ヴェストファーレン州から来た2人のファンは、初めてシュトゥットガルトでの観戦のため座る場所を探していたところ、突然殴りつけられたとのこと。しかも周囲にいた人々はおろか、セキュリティさえもただ傍観するのみで、一行に介入しようとはしなかったようだ。被害者のうちの1人が顔に傷や血痕のついた写真をファンクラブのインスタグラムに投稿。試合の前半までは苦しみながらも観戦したものの、その後は早めにスタジアムを後にしている。
 現在はまだこの実行犯の身元は明らかにはなっていないが、すでに告訴状が提出され、シュトゥットガルト警察はすでに捜査乗り出した。またファンプロジェクトもコンタクトとっており、さらにVfBシュトゥットガルト側は盗難にあったバナーを持ち主の元に戻るよう手を尽くす考えを明かした。
サシャ・カライジッチ、次節から復帰か

 その一方でシュトゥットガルトは今回のドルトムント戦においても、オフェンス力の欠如を露呈する戦いを演じてしまったが、その1つの要員となったのがサシャ・カライジッチの欠場である。新型コロナウィルスの感染により隔離へと入った大型FWだが、2度目の感染となった今回は「比較的無症状」とのこと。「少し喉が痛む」ことをミスリンタトSDが明かしており、「月曜日までには解消されるはずだ」とのこと。そのため次節までには再び戦列への復帰をはたせるはずだ。
 

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