2022/04/27

ドルトムントvsディナモ・キーウの慈善試合:国営放送で生中継、3万5000人を動員


 火曜日の夜、ボルシア・ドルトムントの本拠地シグナル・イドゥナ・パークは、本来のチームカラーである黄色と黒ではなく、黄色と青に染められていた。この日に行われたボルシア・ドルトムントとディナモ・キエフとのチャリティマッチでは、のべ3万5000人の観客が訪れ、チケットの純益だけで40万ユーロの寄付金が集まっている。
 先日ではフランクフルトから来たアウェイファンがバルサの本拠地カンプノウに大挙してまるでアウェイチームのホーム戦のように化したことが話題となったばかりだが、この日のシグナル・イドゥナ・パークもまたウクライナの国旗の色である黄色と青に染まっており、ウクライナの選手たちがゴールに迫ると「ディナモ!ディナモ!」の大合唱。だがこの日のホームの観客からはむしろ、これに温かな拍手が送られていた。
 この試合はロシアによるウクライナ侵攻を受け、今も爆撃に苦しみ街を破壊され、罪のない人々が避難を余儀なくされたり殺害されたりしているこの現状に対てし、ボルシア・ドルトムントとそのファンたちからのそして強い絆と友情へのシグナルであり、スタジアム内におけるデコレーションも黄色と青によって包まれ、この日の国歌斉唱とハーフタイムショウはウクライナのロック歌手ジュリア・サニーナ。国歌演奏中ではスタンドの至る所で女性や子供たちが、激しい爆撃を受けた都市マリウポルの犠牲者を追悼するサインを掲げる姿も見受けられている。
 さらにウクライナから避難している16歳のイワン・マトビチュクは、試合開始前にスタジアムアナウンサーのノビー・ディッケル氏と共に、チームのラインナップを読み上げ、ディナモ・キエフのユースアカデミー出身で現在はベルリンに身を寄せる15歳のドルトムントファン、ニキータ・セメノフが始球式を担当。そこでは同じくウクライナから避難しているデニス・シュールマン審判員が主審を務めており、またドルトムント側には同じくウクライナから避難してセカンドチームで練習参加中のアラン・オウシがドルトムントのゲストプレーヤーとして出場していた。
 試合前からマルコ・ローゼ監督は、「日々のサッカーよりもずっと大切なことがある。共に立ち、人間としてこのシグナルを発信していくこと。ぜひそれを実施したいとすぐに思った」とコメント。その言葉通りにこの試合で負傷を抱えていたエルリング・ハーランドも数分間出場するなど、その本気度がしっかりと表現されたメンバーをピッチへと送り出しており、この慈善試合はゴールデンタイムにドイツの国営放送ZDFにて生中継。スタジアムには3万5000人の観客が訪れ、チケット販売による純益はのべ40万ユーロにまで到達したことも合わせて発表。試合後には観客から両チームへと温かな拍手が贈られていた。なおこの金額は全て『ウクライナ・エイド』へと寄付されている。
 

なお日本からもボルシア・ドルトムント基金『ロイヒテ・アウフ』を通じて、寄付を行うことが可能です。ボルシア・ドルトムントのオンラインショップでは、ウクライナのナショナルカラー(青と黄)をあしらった連帯バンド(#StandWithUkraine、意:ウクライナと共に立ち上がれが刻印)を1個あたり360円、さらにそれに寄付金として3つの金額(862円、2646円、1万1664円)から1つを選択できます。収益金は支援団体Liberecoに寄付されます。
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