2022/07/20

ブンデスで相次いだ精巣がん、ドイツにおける実情は?


 この夏ブンデスリーガーでは、1.FCウニオン・ベルリンのティモ・バウムガルトル、ヘルタ・ベルリンのマルコ・リヒターに続き、ボルシア・ドルトムントのセバスチャン・ハーラーからも精巣に腫瘍が発見され、治療に努めることが発表された。なおゲッティンゲン大学医療センターの情報によれば、その腫瘍はほとんどの場合悪性ながら、治癒の可能性は非常に高いとされている。全新規がん患者のおよそ1.6%を占める精巣がんは、特に平均発症年齢が38歳と比較的若いことが特徴。
 ドイツがん研究センターの情報サービス担当スザンネ・ヴェック=レマーズ氏によれば、ただ今回短期間のうちに続いたサッカー界というものが、特別なリスクグループに入るとは見ていないと説明。「生活習慣や特定のスポーツが精巣がんの発生に影響を与えることはありません」と、ドイツ通信社に対して説明した。「精巣がんは最終的に、ほとんどの場合は既知の危険因子なしに、純粋かつ偶然に発症する病気なのです」とはいえ既に片方の精巣にがんを患っている場合、家族に患者がいる場合などでリスクが高まる傾向にはあるという。
 また「この10年間で、ドイツにおける精巣がんの新規発生件数が、深刻な変化をみせているということはありません」とも強調。これはガン登録データセンターの統計により明らかとされているもので、それによれば精巣がんは早期であれば治癒することが多く、また侵攻した段階であっても治る可能性は十分にあるとのこと。なおがん協会では定期的に、睾丸を触診して異常の有無を確認することを推奨している。

 なおヘルタ・ベルリンはマルコ・リヒターについて、「手術後の更なる検査で、摘出された腫瘍は悪性であることが確認されたものの、化学療法によるフォローアップ治療の必要はないほどの早期発見であった」ことを報告。ボビッチ競技部門取締役は「このような朗報が届き、我々全員が本当に幸福感に包まれている」と述べ、「十分に休養を与える。おそらくは2・3週間ほどでピッチに戻れるのではないか。とても楽しみだよ」と語った。

 リヒターはインスタグラムにて、「いろいろと考え、不安を感じる思い日々が続いたけど、今日はいいニュースが届いたよ。いまく切除できたので、化学療法の必要はなく、すぐに完調を果たせるみたいだ。同僚や監督、首脳陣、クラブ全体が本当に助けになってくれた。家族はもとより元同僚や対戦相手、友人や知らない人からも励ましなどを受けられ凄かった」と述べ、またハーラーやバウムガルトルに対しても「心よりお大事に、きっとまたピッチに戻れる」とエールを送りつつ、改めて皆に対し「定期検診を受けよう、早期発見が僕の場合は大きな幸運につながった」と訴えた。
  

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