2022/09/19

”怪童”ムココの「真の姿をぜひ大舞台で」、恩師テルジッチ監督の配慮

©️IMAGO/RHR-Foto

 ボルシア・ドルトムント時代よりその将来を大いに嘱望され、それと同時に宿敵FCシャルケ04に対するライバル心も育んできたユスファ・ムココにとって、週末のレヴィアダービーという舞台は「是が非でも先発出場したい」と願う機会であり、だからこそ後半途中から投入される際には「期するもの」を大いに心に抱いて、ピッチへと飛び立っていったのだ。そしてその結果、彼は「幼少期からの夢」を実際に実現することになる。レヴィアダービーを決める、唯一の得点であるその決勝点を、自らのゴールによって決めて「レヴィアダービーの英雄」たちへの仲間入りを果たしたのだ。「ずっと、僕はこれを目指していた」

 これまでブンデスリーガやチャンピオンズリーグの舞台でも数々の最年少記録を打ち立ててきた怪童ムココは、このレヴィアダービーの歴史においても史上最年少得点記録を樹立。ドルトムントファンたちからの共感も大いに受けるものであり、そしてこれからの出場機会増加に向けての大いにアピールとなるゴールだろう。しかも欧州トップクラブがこぞって注目する17歳とドルトムントとの契約は最終年度へと突入、ただセバスチャン・ケールSDによると「代理人との話し合いは非常に良く、非常に親密なものだ」とTV番組ドッペルパスにて明かされている。どうやら成立も近いようだ。特にユース時代から指導を受けてきたエディン・テルジッチ監督が今季より就任した点も大きいだろう。実際に指揮官は「チームの他の誰よりも、ムココと会話している」ことを明かしている。

 ムココ自身もテルジッチ監督がよせる期待感はひしひしと感じており、激励しながら共に更なる飛躍を目指しているところ。「この数週間で彼は本当に、本当によく練習をしてきたんだ」とテルジッチ監督は愛弟子を改めて評価。だがなぜそれでもベンチからのスタートとしたのか?それは直近の試合で「プレーに荒さが見られ、時に軽率なところも見受けられた」ため。「少し考えすぎてしまう」部分を理解しての判断だったのである。「私としてはムココが、練習で見せているその姿を、そのまま大舞台でもみせられるようにと思っているんだ」と明かしており、実際に今回のレヴィアダービーで途中から起用すると、そこでムココはまさにその光景を大観衆の前でも演じてみせたのだ。

 この日のタッチ数は10回、そしてシュートまで持ち込んだのは4度、その中でゴールネットを揺らしたのは1回。実に効果的なプレーで輝きを解き放ち、「今日の試合では、まさに我々が彼にプレーしてもらいたい場所で、実際にプレーさせることができたんだ」と胸を張ったテルジッチ監督。「ボックス内で、得点を決められる位置にいるということ。彼が今日、このダービーの英雄となったことを、我々一同本当に喜ばしく思っているんだ」と言葉を続けた。

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