スカパー!
2022/10/09
ドイツ頂上決戦:「自分を信じ続け」最後に「報われた」アンソニー・モデスト

©️IMAGO/Revierfoto
後半53分にバイエルン・ミュンヘンへ0−2とリードを許した時、もはや為す術もないかのようにも見受けられた。だが後半70分より投入されたアンソニー・モデストが、その数分後にはユスファ・ムココに反撃の狼煙となるゴールをお膳立て。さらに後半83分には今度は、カリム・アデイェミからの見事なお膳立てを受けたものの、至近距離でノイアーとフリーで対峙しながら決めきれず、どうやらこのまま暗い見出しでモデストが飾るかに思われた。
だが後半ロスタイム5分、ニコ・シュロッターベックからの見事なクロスを受けたモデストは、それをヘディングで決めて2−2の同点に。歓喜と恍惚の表情を浮かべながら、試合後にはスカイとのインタビューに応じている。「最終的に2得点を決めることができた。ただゴール前でシュートを外すこともまた起こりうるもの。それで冷静さを失わないようにしなくてはいけないし、最終的には2−2にすることができた。それが何より重要なことだよ」と語った。「でもあの場面は決めないといけないけどね。ただ一番簡単だと思っていることが、時に一番難しいことだってあるものなんだ」
テルジッチ監督は先制点にも寄与したモデストの活躍へ喜びをみせ、「クロスも抜群だったね。スタジアムが一体となり2−2を祝えたのだと思う」とコメント。一方でモデストは、クロスの不足について今週話していたことを明かしており、ただそれは大袈裟にしたいのではなく「自分にとっては全てがポジティブなもの。特に移籍当初はいろいろあって大変だった。でもいろんな事をサッカーでみてきたし、常に前向きに信じ続けていかなくてはいけない」と述べ、今回の試合でも「最後まで自分の信じ続けた。自分がやらなくて誰がやってくれるというんだ?そして今は報いを手にしている」と語り、「大きな家族のようなチーム」とともに一丸となって目標に向かっていくことを誓った。「勝ち点が取れて何よりだったよ」