2022/12/22

W杯選手参加費用:フランクフルトはGL敗退のトラップから、決勝進出コロ・ムアニより恩恵

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 FIFAによる正確な結果が確定するのは数ヶ月先のことになるであろうが、例えばアイントラハト・フランクフルトのフランケンバッハCFOは既にW杯参加費用としておよそ107万ユーロがクラブにもたらされると考えているところ。FIFAでは参画する選手の所属クラブに対して、「クラブ・ベネフィット・プログラム」としておよそ2億ユーロを分配するのだ。その仕組みは準備期間を含めて一律、1日あたり9435ユーロ。

 つまりはGL参加で約17万ユーロ。16強で20万8000ユーロ。ベスト8で26万4000、準決勝で30万2000ユーロ、そして決勝で34万9000ユーロを手にする形。ただ支払い先は過去3シーズンの所属先となることから、決勝進出を果たしたフランス代表コロ・ムアニについて、今夏獲得したフランクフルトは3分の1となる11万6000ユーロしか手にすることができない(kicker試算)。そのためむしろGL敗退となったドイツ代表ケヴィン・トラップの方が、フランクフルトにより高額な参加費用をもたらすことになる。

ブンデス各クラブの獲得費用一覧


バイエルン・ミュンヘン:381万1000ユーロ
ボルシア・ドルトムント:204万ユーロ
ボルシア・メンヒェングラードバッハ:149万8000ユーロ
RBライプツィヒ:148万ユーロ
アイントラハト・フランクフルト:144万1000ユーロ
VfBシュツットガルト:71万8000ユーロ
バイヤー・レバークーゼン:67万9000ユーロ
SCフライブルク:67万2000ユーロ
VfLヴォルフスブルク;61万4000ユーロ
FCアウクスブルク:58万6000ユーロ
TSGホッフェンハイム:52万9000ユーロ
ヘルタ・ベルリン:43万7000ユーロ
1.FSVマインツ05:41万6000ユーロ
ヴェルダー・ブレーメン:40万9000ユーロ
VfLボーフム:25万2000ユーロ
1.FCケルン:22万7000ユーロ
ウニオン・ベルリン:11万3000ユーロ
FCシャルケ04:6万9000ユーロ
ブンデス2部
フォルトゥナ・デュッセルドルフ:13万9000ユーロ
FCザンクトパウリ:13万9000ユーロ
ハノーファー96:11万3000ユーロ

ブンデス各クラブの獲得費用一覧

 また今シーズンのテレビ放映権料について、ドイツサッカーリーグ機構が公表した予算案によれば、今シーズンにおける国内外でのメディア収入からバイエルン・ミュンヘンは、9020万ユーロを手にすることになる。つまりはボルシア・ドルトムント(8010万ユーロ)、RBライプツィヒ(7830万ユーロ)、バイヤー・レヴァークーゼン(7550万ユーロ)、アイントラハト・フランクフルト(7350万ユーロ)といった、チャンピオンズリーグ参加クラブを大きく引き離すことになり、また一方で近年目覚ましい飛躍を続ける1.FCウニオン・ベルリンは2020/21シーズンでの17位から、2シーズンで一気に10位までジャンプアップして5490万ユーロを手にすることとなった。

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