2023/02/02

移籍への期待高まるも、ニコ・シュルツまたしてもドルトムント残留

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 今回の移籍市場においてもニコ・シュルツは、新天地を見出すことが叶わなかった。最終日となった火曜日の時点では、ボルシア・ドルトムントには解決に向けた希望が漂っており、代理人を務めるロジャー・ヴィットマン氏も「あるクラブが具体的な関心を抱いていた」ことをスカイに対して認めている。そして実際にその日の午後の練習では同選手不在となっていたのだが、最終的に期限が過ぎても移籍成立の一報が届くことはなかったのである。

 今回の移籍頓挫はシュルツにとって、何も目新しいことではない。以前の移籍市場においても元ドイツ代表は移籍先を模索していたのだが、いずれも成功することなく、そしてテルジッチ監督の構想からはずれているために出場機会も期待できない。ただ高額のサラリーだけは振り込まれ続けていくことにはなる。ドルトムントにとってそれは決して良い話ではないが、ただサッカー選手としてプレーの場がないことはシュルツにとっても悲しいことだ。

 2019年夏にボルシア・ドルトムントに加入した際、ホッフェンハイムに移籍金2500万ユーロを投じるほど大きな期待が寄せられていたシュルツだったのだが、しかしながら求めていた左サイドのスピード、そして決定力をチームにもたらすことはできず、次第に出場機会が減少していくことに。そのため新天地を模索するも今回も失敗。2024年まで契約を残すシュルツとドルトムントの次の機会は夏だ。

テルジッチ監督、選択肢が豊富となり「結果主義」を強調

 その一方でドルトムントは年明けから3連勝。週末のフライブルク戦では4連勝を期したいところだが、ケールSDは「非常にいいプレーをみせる」、たとえヴォルフスブルクに大敗を喫しても「自分たちに合ったプレー」を継続する、その対応力からも「いかに強固なチームであるかがわかるだろう。厳しい戦いになる」と警戒。逆にドルトムントとしてはその一貫性が長年の課題であり、年明けから続く3連勝の継続をはかりたいところ。

 テルジッチ監督は、現在は離脱者が少ないこともあって、選手起用について「今こそ一貫性をもたせる時期。良いプレーは報われ、悪いパフォーマンスには対応していく。全員にそのチャンスはある」と強調。そこで「非常に集中した1週間を過ごせている」と評価しており、「誰もが自分が上にいこうとしていたし、選手起用は白紙からいく。それが我々の目指す結果主義の文化だ」と語った。

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