2023/02/05

難敵フライブルクに快勝、特にハーラーとブラントに称賛の声

©️.IMAGO/RHR-Foto

 年明けから4試合で4連勝。ボルシア・ドルトムントのセバスチャン・ケールSDは、スカイとのインタビューで「今のチームは良いリズムに入っているところだね」と目を細めた。実際に試合前には同SDが「難敵」と評していたSCフライブルクを相手に、ドルトムントは支配率77%、パス成功率90%、そしてシュート数25本と圧倒。最終的には5度ゴールネットを揺らす快勝をおさめてみせている。
 
 そのうちの1人が昨夏の加入直後、精巣がんが判明し2度の手術、4度の化学治療を経て復活を遂げた、セバスチャン・ハーラーだった。半年遅れで手にした移籍後初得点に、「みんなが大喜びしている。とにかくほっとしたという印象だった」とケール氏はコメント。一方のハーラーは、ホームの大観衆の前で「ぜひここで初得点を決めたいという気持ちだった。僕にとって本当にこれは意義深いもの。ずっと待ち侘びていた日が訪れ、ただただ幸せで、それが他の人にとっても少しでも伝えられたらとも思っている」とその心境を明かした。

 ケールSDもその復活劇に大きな喜びをみせており、「まだ本調子になるには、あと数試合は必要だろう。でもこういう得点は彼のようなストライカーにとって、あまりに大きな後押しとなるものだし、これは大いに彼を鼓舞するものだろう」と期待。ハーラーも「得点の快感というのは、ストライカーにとって至福のとき。まるで空を飛んでいるような。ふわふわした感覚になるものだよ」とその感覚を表現した。

ブラントの成長に絶賛の声

 またこの日の得点者として同じく注目を集めていたのが、昨夏には売却候補の1人とさえ目されていた、ユリアン・ブラントである。「ベリンガムと並んで、うちで本当に素晴らしいシーズンを過ごしているね」とニコ・シュロッターベックは称賛。「守備面で非常に成長をみせているし、非常に多くのボールに触れ、そして得点も重ねている。」と述べており、また何より「傑出したセットプレー」でのクオリティが、これまでドルトムントの課題であった決定力不足解消にこの日も繋がった。

 ケールSDは「彼は本当に素晴らしい成長を遂げている。かなり安定感があり、フィジカル面で逞しさがみられ、ピッチ上で存在感を解き放っている。以前からその素晴らしさはみてとれていたものの、その時間が今は長くなっているんだ。」と評価。実際にそれは数字として表れており、今季はここまで5得点4アシスト、起点となったパスでは4本を記録しており、いまやドルトムントの今後も担う逸材としての期待も高まっている。

ボルシア・ドルトムント ボルシア・ドルトムントの最新ニュース