2023/02/07

ブンデス史上最速記録のアデイェミ「もっといける」

©️IMAGO/RHR-Foto

 週末に行われたSCフライブルク戦での前半、カリム・アデイェミが見せた時速36.7キロというスプリントは、ブンデスリーガで計測が開始されて以来最高速度となる、歴史的な一歩となった。「でもまだいけるよ」と語った、ドイツ代表。練習では時速37キロを計測しているという。「でも、もうちょっと落ちちゃったかもしれないけどね」と笑顔も見せた、アデイェミ。

 昨夏に移籍金3000万ユーロでRBザルツブルクから、ボルシア・ドルトムントに加入した同選手だが、しかしながら最初の半年間は決して思惑通りにいったとはいいきれない。開幕直後に負傷を抱え、その後はなかなか調子が上がらず、ドイツ杯とCLでそれぞれ1得点。ザルツブルクでは44試合で23得点をあげていたことを思えば、あまりに残念な結果。今冬のW杯に参加したことは、むしろサプライズ選出として扱われている。

 だが年明けからは再び上昇気流に乗ってきており、ケールSDはフライブルク戦後「カリムはこの3試合で本当に改善しているところをみせているよ。精力的に取り組んでおり、最初の半年のパフォーマンスではいけないという危機感を募らせていたのだろう。」と言葉を続けた。

 それでも負傷離脱者が戻ってきたドルトムントの攻撃陣における争いは激しさを増すばかり。それでもアデイェミはむしろモチベーションに変えているようで、レヴァークーゼン戦では見事なゴールを決めて強烈アピール。しかしながら水曜のドイツ杯、そして週末のリーグ戦と続けて出場停止となったことから、猛烈なアデイェミの勢いはひとまず小休止となってしまう。

ブンデスリーガ最高速度ランキング(2013/14シーズン以降)

 なおドイツ杯16強ボーフム戦ではモリーやローテ、ムニエも欠場。一方でエズカンは出場停止から、リエルソンは扁桃腺炎の回復によって戦列へと復帰しており、過密日程なども考慮してハーラーら一部選手に休養を与える可能性もあるだろう。ただテルジッチ監督は、改めて「このスタジアムでどういうことが待ち構えているか。それは皆さんもご存知のことと思う」と強調。

 レッチュ監督就任から息を吹き返したボーフムは、最近のホーム戦5試合でいずれも勝利をおさめており、「だが自分たちのクオリティも自覚しているよ」とも述べ、「自分たちが自信と明瞭さをもって臨めば勝ち進むチャンスは大いにあるだろう」と意気込みをみせた。

ブンデスリーガ最高速度ランキング(2013/14シーズン以降)

20位キングスレイ・エヒジブエ(35.85km/h、2019/20、ケルン)
19位クリスチャン・ガンボア(35.86km/h、2021/22、ボーフム)
18位ミッキー・ファン・デ・フェン(35.87km/h、2022/23、ヴォルフスブルク)
16位ノア・ジョエル・サレンレン・バゼー(35.90km/h、2022/23、バイエルン)
16位リロイ・サネ(35.90km/h、2021/22、アウグスブルク)
15位エムレ・ジャン(35.96km/h、2021/22、ドルトムント)
13位ラビ・マトンド(35.97km/h、2019/20、シャルケ)
13位ルーカス・クロスターマン(35.97km/h、2021/22、ライプツィヒ)
12位ジェレミー・フリンポン(36.07km/h、2021/22、レヴァークーゼン)
11位ブライアン・ラズメ(36.08km/h、2021/22、ビーレフェルト)
10位ネイサン・グーモウ(36.17km/h、2022/23、グラードバッハ)
9位エルリング・ハーランド(36.30km/h、2021/22、ドルトムント)
8位レオン・ベイリー(36.35km/h、2019/20、レヴァークーゼン)
7位ケヴィン・シャーデ(35.37km/h、2021/22、フライブルク)
6位シェラルド・ベッカー(36.39km/h、2021/22、ウニオン)
5位アクラフ・ハキミ(36.49km/h、2019/20、ドルトムント)
4位アルフォンソ・デイヴィース(36.51km/h、2019/20、バイエルン)
3位ムサ・ディアビー(36.52km/h、2022/23、レヴァークーゼン)
2位ジェレミー・シン・ジュステ(36.63km/h、2021/22、マインツ)
1位カリム・アデイェミ(36.65km/h、2022/23、ドルトムント)

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