2023/02/12

年明け6連勝のドルトムントを支える、ベンチの力

©️picture alliance / Guido Kirchner

 年明けからの6試合で6勝目。2023年からボルシア・ドルトムントはまさに絶好調といったところだが、それを今回も支えたのはブンデスリーガ最強のベンチメンバーだった。試合後ユリアン・ブラントは、スカイとのインタビューで勝因について「決定力。そしてこの冬から僕たちは全員サッカーで、ベンチの選手も良いシュートが打てているんだ」と胸を張った。

 とりわけドルトムントは今シーズンの前半戦において、数多くの離脱者に悩まされる日々が続いたものの、現在はチームにある確かなクオリティをピッチ上で発揮できており、贅沢な悩みを抱えるテルジッチ監督は先発メンバーへの議論に理解を示さなかった。「我々にはその試合で先発する選手もいれば、フィニッシャーとなる選手もいるし、試合を決定づける選手もいる」とそれぞれの役割について強調。

 実際にブンデスリーガにおける10度のジョーカーゴールはリーグ最多であり、それはリーグ戦のみならずカップ戦、さらにはチャンピオンズリーグでも顕著に見受けられている現象だ。「重要なことは、試合中にあらゆる状況へと対応できること」と指揮官。今回はそれを若手ジェイミー・バイノー=ギッテンスが示しており、「存在感のみならず重要性も示していた」とテルジッチ監督も目を細める。

 この試合で2−0と試合を決定づける得点を決めたブラントが、「僕たちはあまりネガティブな事に囚われるのではなく、その代わりに前向きに臨んでいるんだ」と胸を張るように、先日のドイツ杯16強ボーフム戦では疑惑の判定でPKを献上、同点とされても慌てることなく8強入りを決める一貫性、信じる力をみせた。これはここのところの試合で顕著であり、逆に前半戦でのブレーメン戦では2点差をひっくりかえす敗戦劇を演じてしまっている。

 「いい時間帯で加点できているし、僕らにリードを許すとそこから勝つのは難しいんじゃないかな。こういった部分は前とは違うものだ」というようにアウグスブルク戦でもマインツ戦でもレヴァークーゼン戦でも、前述のボーフムやブレーメン戦でもその傾向は見受けられた。「でも良い雰囲気に呑まれないこと。それにも気をつけないとね」とリーダーシップを強調するブラントは。「まだ僕たちは20試合を消化したところだよ」とも付け加えている。

ムココ、ヴァイザーも負傷

 だが一方でボルシア・ドルトムントでは、ユスファ・ムココが相手選手ビッテンコートからのファウルを受けて左足を負傷。「まだ詳しいことはわかっていないが、ただあまり状態はよくなさそうだ」と、テルジッチ監督は表情を曇らせた。「結果がでるまで待つことになる。おそらくは月曜日くらいになるだろう」

 逆にヴェルダー・ブレーメンでも後半途中、ミッチェル・ヴァイザーが左足をひねって負傷交代。自らの力ではピッチを後にすることはできず、両脇を2人に抱えられながらその場を去っている。「足首の検査は明日以降ということになるよ」と語ったヴェルナー監督だが、「そこまではひどくはないような気がする」との見通しも明かした。

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