2023/02/21

マフムード・ダフード、今夏でドルトムント退団へ

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 マフムード・ダフードとボルシア・ドルトムントは、今シーズンいっぱいをもって互いの道を分つこととなった。これまで6年間在籍してきた27歳のMFは、2017年にボルシア・メンヒェングラードバッハから加入して以降、ここまで通算137試合でプレー。2021年にはドイツ杯優勝も達成しており、今シーズンではここまでブンデスリーガ5試合、ドイツ杯で1試合に出場していたが、契約満了に伴いこの夏に退団することを、セバスチャン・ケールSDがドイツの大衆紙ビルトに対して明かしている。

 確かにテルジッチ監督が前回就任した2020/21シーズンの後半戦で貴重な戦力として活躍し、その後のローゼ監督の下でも地位を維持したダフードだったが、ただ今回のテルジッチ監督再就任から8ヶ月は思うように事は運んでおらず、特に第3節まで先発し活躍をみせていたものの肩を負傷、長期離脱の間に新戦力のエズカンや復調をみせたジャンらが台頭してきた煽りを受け、復帰後は2試合の短時間のみのプレーに終始していた。

 それゆえこれまで音沙汰のなかった人事面での”別れ”という結論に驚きを覚える必要はない。ダフードもSport1に対して「ここでの時間は素晴らしいものだった」と述べているように、わだかまりのある別れにはならないはずだ。「常にファンは応援してくれたし、だから特別な繋がりがある。チームから求められる限り全力を尽くしていくよ」との宣言も行なっている。

ケール新SDが進める人事面での改革

 ツォルク前SDがそのテクニックを高く評価して迎え入れたMFだったが、ケール新SDはむしろ、プレッシャーにも耐えられる心身ともに強固なタイプの選手を求めており、冬季に獲得したリエルソンなどからもそれはみてとれる。引き続きデュランヴィルのように逸材の発掘も織り交ぜつつ、固定給を減らし成果に応じたボーナスを増すなど人事面での改革を推進しているところなのだ。加えてレンタルにも注目度は増している。

 一方でドイツ代表としての出場経験もある27歳ダフードにとっては、特に最近2年半で一回り成長し、プレーの面でも定評があることから、すでにイングランドやイタリアなど海外からの関心も伝えられているところ。フリーということで大いにそのチャンスも高まりをみせることだろう。そしてそこでの結果次第では引き続き、ドイツ代表入りにむけたアピールも展開できるはずだ。ただその前に、ダフードとしてはいい形で、ドルトムントでの有終の美を飾りたい。

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