2023/02/24
ドルトムントvsホッフェンハイム、試合の鍵はセットプレーと抵抗力

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ブンデスリーガ第22節では首位バイエルン・ミュンヘンと、勝ち点43で並ぶ1.FCウニオン・ベルリンが直接対決。その結果次第、そしてTSGホッフェンハイム戦にて勝利をおさめることができれば、ボルシア・ドルトムントは一躍首位に躍り出ることになる。一時は勝ち点差9あったこと、そして2023年度に入ってから連勝街道を邁進中であることを踏まえても、飛ぶ鳥を落とす勢いをまさに具現化することになるだろう。
とりわけ昨年度最終戦となったボルシア・メンヒェングラードバッハ戦では黒星で1年を締めくくっており、「現在の局面をファンに皆さんに喜んでいただけるのは何よりものことだ」とエディン・テルジッチ監督はコメント。「それがまさに我々が目指しているところなんだ」と言葉を続けており、「ただまだその目標にまで到達しているわけではないがね」と良い形でのシーズンの締めくくりに向けて気を引き締めている。実際にこれまでドルトムントではパフォーマンスのみならず感情もジェットコースターのような時間を長く過ごしてきた。「我々はまだ激動の最中に置かれているということ。夏よりスタートした変化はまだ完成にはほど遠く、これからも様々なことが起こるはずだ。そこへの意識を決して失ってはいけない」と念を押す。
確かにドルトムントでは先日にマフムード・ダフードが今夏限りで契約満了を迎えることが明らかとなり、さらに主将マルコ・ロイスや副主将マッツ・フメルスなど同様の問題を抱えてはいるものの、今のドルトムントにとってはそのようなことにはまだ目もくれず集中することが求められているということ。「現在のような良い状況を迎えられた理由、それは良いトレーニングを実施することができた、その賜物なのだ。このことは日々、選手たちには思い出してほしい」と指摘。冬に大きな課題の1つとして取り組んだセットプレーでの改善などは、まさにその最たる例として挙げられるだろう。
ドルトムント戦をチャンスと見る、マタラッツォ監督
そして今回対戦するTSGホッフェンハイムは、ブンデスリーガでも最もファウルを与える数が多いチームであり、ここのところ示せている抵抗力、そしてセットプレーでのパフォーマンスをみせていかなくてはならない。逆にホッフェンハイム側としては「むしろ我々にはさほど期待はされていないだろう。それだけにここで結果を残せると大きいよね」とマタラッツォ監督は軌道修正へのチャンスになると捉えている。「どんな流れにも終わりはあるし、我々はドルトムント戦での良い記憶もある」例えばそれは2013年最終節での逆転によるブンデス1部残留劇であり、2018年ではドルトムントを下してCL出場を果たした。
「どんな試合にもそれぞれにカラーがある。ドルトムントは攻撃的で、アウグスブルク戦でみせたような闘争心が求められることだろう。守備面でもうまく対応できないと戦うことは難しい。ボールを奪う時にはスピードと慎重さも必要だ。またポゼッション時に生まれるラインの間のスペースを見逃さずに最大限の力を発揮していきたい。全力を尽くして勝機を見出す。準備は万全だ。充実した練習を今週もこなした。あとは勝利を目指して臨むのみ。一丸となって守って欲しいし、戦う気持ちで前の試合のように力を出し尽くして欲しい。その結果にも期待したいね」
ドルトムントではアデイェミ、ホッフェンハイムではデラニーが欠場
ドルトムントではマテュー・モリーをはじめ、ジュリアン・デュランヴィル、ユスファ・ムココ、カリム・アデイェミが欠場。特にアデイェミについてはここのところは絶好調な選手の1人だっただけに大きな痛手だ。ただテルジッチ監督としてはドニエル・マレン、ジェイミー・バイノー=ギッテンス、ジョヴァンニ・レイナなど、様々なオプションも手にしており、その判断に注目される。
一方でホッフェンハイムでは、ドルトムントで5年間過ごしたトーマス・デラニーは風邪のため古巣戦を欠場。一方でデニス・ガイガーは出場停止明けとなり、ルディやトフムク、シュティラーらと共に中盤争いを展開。前節で頭部を負傷したケヴィン・フォクトは復調したが、トム・ビショフは週明けに足首を負傷して出場が危ぶまれているところ。ジャスティン・チェ(内転筋の問題)とロベルト・スコフ(ふくらはぎの問題)は日曜より練習再開の予定で、まだ2週間以上は離脱となる見通しだ。