2023/02/26

ロイスとフメルスの延長は?ケールSD「4・5月にはずれ込まない」

©︎IMAGO/Martin Hoffmann

 果たしてこの夏いっぱいをもって契約満了を迎えるボルシア・ドルトムントの主将と副主将、マルコ・ロイスとマッツ・フメルスは来シーズンも引き続きプレーし続けていくことになるのだろうか?ドイツ国営放送のTV番組『Aktueller Sportstudio』に出演したセバスチャン・ケールSDは、今後数週間のうちに何らかの決断を下す見通しであることを明かしている。

 2012年夏からプレーするマルコ・ロイス、そして2008年から途中バイエルン移籍(2016〜19)を除きプレーするマッツ・フメルスともに、「今は代理人との話し合いを行なっているところなんだ」とケールSD。傾向はいまのところはまだ見えておらず、その準備ができていないという説明と行いながら、それでも「4・5月にまでずれ込むのではなく、もっと早く決まるだろう」との見通しを述べた。

気を引き締めつつ、成長を実感するブラント

 土曜日のホッフェンハイム戦でも勝利をおさめたボルシア・ドルトムントは、暫定ながら遂に首位に躍り出ることに成功した。年明けから破竹の9連勝を飾った試合後、ユリアン・ブラントは「ちょっと運を使いすぎてしまったかもね」とスカイに対して笑顔でコメント。この日の決勝点となったゴールは、ロイスからのFKが背中にあたって生まれたものだったのだ。「いろんなことがうまく行っているんだろうね。多少の運も含めて」とブラント。

 今回は25本のシュートを放ちながらも相手GKの好セーブに阻まれ、さらに後半からは徐々にホッフェンハイムが攻勢を仕掛ける苦しい展開も、最後は1−0でそのまま勝ち切ってみせた。「以前はこういう試合で負けていただろう」と成長を実感しながらも、「でもこういうこともすぐに慣れていってしまうから」と警鐘を鳴らし、「まだ今は2月でしかない。それを忘れてはいけないよ」と言葉を続け、さらにエムレ・ジャンも「現時点でどうこうということはない」と強調しつつ、「いま僕たちは首位に立っているということ。そしてそれが僕たちの目標の場所でもある」と言い切った。

 グレゴール・コーベルは「首位に立つというのは本当に気分の良いものだ」と述べ、「9試合で9度勝利を収めた。特にここのところは接戦をものにすることが多かったし、それが上位チームの証にもなるものだと思う。こういう試合に勝ててこそのものだから」とコメント。「すべての試合で勝利したいと思っているし、いま現在、僕たちはそれができている。だからどんな可能性だってあると思うよ。あとは結果をみてみるということ。僕たちとしては懸命にプレーして全力を出し尽くすしかない」と言葉を続けている。

テルジッチ監督、「夢をみる」「謙虚な姿勢」を強調

 その中で「ただ長い目でみれば、こういう接戦を絶えず繰り返すことは得策とはいえないだろうけどね。もっと反撃を阻止するという点でもうまくやれないといけないし、それに攻撃と守備のギャップが大きすぎるところがあり、そこをホッフェンハイムにうまく突かれていたところもあった」と課題も。マリウス・ヴォルフも「効率が悪かった。点をきっちり決めきれずハラハラする展開になった。2点目をおざなりにした。でも身を挺して結束して守っていたところにチームの雰囲気は感じられるけど」と総括。

 エディン・テルジッチ監督は慎重な姿勢を決して崩そうとはせず、「ファンのみならずすべての人々が大きな夢をもって、そして努力をしていかなくてはならないもの。私や選手たちはただ夢をみるためだけにお金をもらっているのではないのだ」と述べ、「我々は謙虚であり続けなくてはならない。夢を見るだけでは、次の試合に臨むことなんてできない。ただそれでも我々が夢をみることを、世界の誰からも禁じられるわけではない」との考えを示した。

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