2023/03/03

心臓の手術から、生まれ変わったマリウス・ヴォルフ。ドイツ代表の右SBの答えに?

©︎IMAGO/Eibner

 先日ドイツ代表のハンジ・フリック監督は「若手」を中心に新戦力を発掘していく考えを明らかにしたところだが、それでも5月に28歳を迎えるマリウス・ヴォルフが、ドイツ代表として初招集を受ける可能性も否めない。ボルシア・ドルトムントが連勝街道を爆進する、その4バックの右サイドとして新たな活躍の場を見出した同選手は「1月にチーム練習へと復帰して以来、マリウスは確実にブレイクを遂げた」と、エディン・テルジッチ監督もその成長に目を細める。

 昨年の11月に当初は「平衡器官への感染症による障害」とために離脱が発表されていたヴォルフだったが、火曜日に本当は心臓の手術を受けていたことを告白。「我々は彼のプライバシーを尊重したかったので、そのような対応をとった」と指揮官は明かしており、「彼にとっても我々にとっても簡単な状況ではなかったのだ。誰もがどれほどの離脱に入るのか、復帰の目処はいつくらいになるのかなどわからなかったのだからね」と言葉を続けた。

 だがヴォルフは年明けから復帰を果たす、しかもドルトムント在籍期間で過去最高の状態となって。「今は不慣れなポジションで、4バックの右サイドでより守備的な役割を担っている」ヴォルフは、「体格、走力、スピード」などのフィジカル的な条件を揃えているのみならず、「プレッシャーを受けても落ち着いてボールをもてている」と評価。さらに「ビルドアップ」面でも「非常にチームにとってプラスとなっている。彼は本当にいいプレーをみせているよ」と賛辞を送る。

 それでは長年ドイツ代表にとって課題とされてきた、右サイドバックにおいてもヴォルフはチャンスを掴むことができるのだろうか?「我々としてはとにかく、一貫して安定したパフォーマンスをみせられることを期待している。ドイツ代表に関する話題は私の仕事の範疇ではない。私の仕事はこのパフォーマンスを継続的に発揮できるよう、さらに向上させていくために共に取り組んでいくということ。あとはハンジ・フリック代表監督や彼のコーチ陣が判断することだ」と語った。

 おそらく本日金曜夜に開催されるボルシア・ドルトムントvsRBライプツィヒとの注目上位対決では、ハンジ・フリック代表監督もシグナル・イドゥナ・パークに観戦に訪れることだろう。そしてそのホームのスターティングラインナップには、おそらくこの日も右サイドバックにて、心臓への手術を克服して新たに生まれ変わったマリウス・ヴォルフの名前が含まれているはずだ。

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