2023/03/05

コーベルが筋肉系の負傷で急遽欠場も、「気迫」で上位対決制したドルトムント、

©︎IMAGO/osnapix

 金曜夜のRBライプツィヒ戦を前に、エディン・テルジッチ監督は「この重要な1週間」の初戦にあたるこの試合への、強い警戒心を示していた。それは前回の対戦で「最悪のパフォーマンス」を露呈して0−3と敗戦を喫したということだけでなく、そもそもライプツィヒのもつクオリティに対してのものであり、「その日の状態や個々の能力、そして互いに支え合う気持ちが決め手になる」との言葉通り、最後は試合開始直前に急遽コーベルの負傷で先発となったアレクサンダー・マイヤーの好セーブ、そしてそのマイヤーが倒れていた際にはシュロッターベックが肩で窮地を救うなど、一致団結したプレーで2−1での接戦を制している。

 「前半は本当にいいプレーだったし、後半は気迫溢れるディフェンスをみせていたね」とテルジッチ監督は称賛。確かに前半ではマルコ・ロイスがクラブ史上最多得点記録となる159得点をマークし、さらにエムレ・ジャンが追加点を挙げるなど試合を優位に進めていったが、「前節と同じように僕たちはまた接戦となってしまった」とロイス自身がもらしたように160得点目の大チャンスを逃した挙句、フォルスベリに反撃の一弾を許し、最終局面では一方的に猛攻を防ぐ時間帯へと突入することになったのだ。

 「一瞬でも躊躇することなく、とにかく戦うことが何よりも重要なんだ」と胸を張ったマイヤーは、「良い試合だった。気迫あふれるプレーで、うまく守っていたと思う。誰かが苦しくなれば、誰かがその助けとなる。そして攻撃陣に対しても僕らは信頼を置いている」と強調。そして自身の役割についても「グレゴールはとても良いGKで、これまで素晴らしい仕事をしてきた。でも不足の事態ではしっかりと自分の役割を果たせるようにしていかなくてはいけない」と語る。

ケールSD、コーベル欠場は「大事をとって」

 一方でセバスチャン・ケールSDはテルジッチ監督、そして主将ロイスと同様の意見を示した上で、「ただ負けずに勝てたのだから。結果が見合っていた、それは確かなことだろう。そしてそれが自分たちの強さと自信につながっていくものだ。普段よりもよく眠れると思うね。火曜までのリカバリーの時間があまり残されていない中で」と説明。これからスタンフォード・ブリッジで迎えるCL16強2ndレグを前に「我々は正しい一歩を踏み出している」と述べつつ、「過酷な苦しい試合となることだろう」と予想した。

マレンとヴォルフがライプツィヒ戦で負傷

 ただこの日のウォーミングアップ中に筋肉にに問題を抱えたグレゴール・コーベルについては、まだ出場の可否はわからない。「リスクをおかしたくなかったんだ。本人はプレーしたかっただろうがね。5分前にマイヤーは急遽参加して、そしてチームが互いに助け合う姿をみせていた。必要とされたときにちゃんとそこに控えてくれている。そしてそこでがんばってくれることで、サポートを受けられるものだよ」さらに足首を強打したドニエル・マレンの出場も疑問視されているが、ただ同じくライプツィヒ戦でこちらは軽傷を負った、マリウス・ヴォルフスについてはおそらく起用は可能だろう。

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