2023/03/07

連勝街道で勢い乗るドルトムント、テルジッチ監督はチェルシーへの警戒を強調

©︎IMAGO/Nordphoto

 まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。2023年となり、いまだ連勝街道を爆進し続けるボルシア・ドルトムントは、その勢いに乗り前節1−0で先勝したチャンピオンズリーグ16強、チェルシーFCとのセカンドレグのため敵地ロンドンへと乗り込んでいる。だがそれだけの流れにあったとしても、エディン・テルジッチ監督は「調子が決め手になるものではない」との考えを強調した。その脳裏にあるのは「ヴェルダー・ブレーメン戦において、我々は88分までに2−0でリードしていたにもかかわらず、それでも勝利できないという現実を身をもって味わっている」と振り返る。そして「たとえチェルシーがリーグ戦で思うような順位にいなくとも、彼らが培ってきたものにしっかりと我々は対応していかなくてはならない」と言葉を続け、対戦の経験から「受け身に構えて下がってしまうと、彼らは守備の裏のスペースを見出し非常に危険な状態に陥ってしまうのだ」と警鐘を鳴らす。

 加えてチェルシーでは今冬にも巨額を投じて戦力補強を敢行しており、「最近の彼らのパフォーマンスは上がってきている」とみる。だからこそドルトムントにおいて肝となるポジションこそ、やはりゴールキーパーということになるだろうが、しかしながら指揮官は筋肉系の問題で出場が危ぶまれているグレゴール・コーベルについて、最後までゴーサインを明言することはなかった。「グレゴールはここ2日は治療に専念し、日々改善が見受けられている」ところであり、火曜日にはウェイトルームで短時間ながら負荷をかけり、最終調整でも当初はピッチにたつなど、「あとは先発できるかを明日に判断する」だけだ。同じく金曜のライプツィヒ戦にて負傷欠場していた、ドニエル・マレンについては足首の負傷から回復を果たしているようで、こちらについてはスタンフォード・ブリッジのピッチに立つことは可能の模様。とりわけアデイェミやムココ離脱という攻撃陣を思えば、これはテルジッチ監督にとって朗報だ。

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