2023/03/12
「勝ち点2を失った」レヴィアダービーに、苛立ちを募らせるドルトムント

©︎IMAGO/Pakusch
確かに100回目となったレヴィアダービーは、ボルシア・ドルトムントがFCシャルケ04を圧倒していた。それはシャルケのトーマス・ライス監督も認めるところではあるのだが、それでもクラブ記録となる9連勝は果たせずに2−2の痛み分けに終わっている。
試合終了のホイッスルの後、スカイに対してテルジッチ監督は前半に関しては力強いパフォーマンスとチャンスの創出、そしてリードするに相応しい展開だったと評したが、一方で2点目を決めきれないままハーフタイムへ。後半からはそれまでのリズムを失い、シャルケペースに巻き込まれたことで「試合は荒れて、まさに彼らの思う壺となってしまったよ。結局のところ我々自身が勝利を手放してしまったのだ」と振り返った。
先日のチャンピオンズリーグ16強チェルシーFC戦では、年明けから続いていた連勝街道をストップされ、さらに疑惑のPK判定も受けながら敗退が確定。その直後のリーグ戦では今度は下位に沈む宿敵シャルケに連勝をストップされており、「特にこの試合展開を思えば、きっとシャルケはこの結果を喜んでいることだろうね」と先制点を決めたニコ・シュロッターベックはコメント。「前半では突破口を見出せていたのだが、ただダメ押し点を決めきれなかったんだ。もっと早く大勢を決めてしまわなくてはならないかった。でもそれでも2度も追いつかれるようなことはあってはいけないことだけどね」
悔しさ滲ませるケールSD
ケールSDも同様に「今日は勝ち点2を失った試合。シャルケがよかったのではなく、自分たちがチャンスをものにできなかった。悔しいよ。そして後半では自分たちが優位に立てなかったことを認めなくてはいけない」と総括して、首位バイエルンとの差には「自分たちが招いた結果。そのためにも、下との差をキープするためにもこの勝ち点が必要だったのに」と無念さをあらわにしている。
まずは何よりも再び勝利をおさめること。そのためにテルジッチ監督は「チームとしっかりと話し合う。ここ数週間で慎重だったのは、まさにこの時のためでもあるんだ。自分たちに問題があることはわかっていたことだし、逆に自分たちがいいサッカーをできることもわかっている。それは今日の前半で見て取れたし、でもそれをできなかった時間帯もあったということ。そこに焦点を当てて引き続き取り組まなくてはならない」と語った。
「謙虚さを保って課題に取り組み、そして5月を待つ。目標からずいぶんと遠かった時期もあったのだし、今ブンデスでは9試合連続無敗だ。来週のケルンとのホーム戦では勝ち点3が求められるよ」