2023/03/14

レヴィアダービー得意のゲレイロ、2年ぶりの中盤起用でも活躍変わらず

©︎picture alliance/dpa/Revierfoto

 週末に行われたFCシャルケ04とのレヴィアダービーでは、本来は左サイドバックを本職とするラファエル・ゲレイロが、ボルシア・ドルトムントの中盤としてプレーしていた。かつて「仲間をより高め、重圧の中でも解決策を見出せる」との評価を受けていたトーマス・トゥヘル監督が好んで起用した役割ではあるが、実はポルトガル代表DFにとっては2021年4月以来のプレーとなっており、そのときはアイントラハト・フランクフルトに1−2で敗戦。その時の指揮官こそ当時暫定監督だったエディン・テルジッチ氏であったのだが、今回の起用となった背景にはブラント、そしてロイスの欠場という台所事情もあった。「我々は最終ラインにフィジカル的に存在感を示していくこと、そして両ウィングにはスピードのある選手を配置して深い位置に侵入できるようにすることを考えていた」

 そう説明した指揮官は、そこでゲレイロにはCMFとしてボールの配給と深い位置から仕掛けていく役割を託し「素晴らしいパフォーマンスだったね」と目をほそめる。例えばそれは2−1と一時はリードを奪うゴールでの見事なプレーでも結果として表れており、レヴィアダービーにおける9スコアポイント(5得点4アシスト)は、実は1988/89シーズンより計測開始以来最多となる数字なのだ(5得点は歴代4位の記録)。ケールSDは「得点シーンのみならず、常にボールへのアクションに積極的だったね」と称賛。そしてテルジッチ監督は「我々は常にGKを使ってアドバンテージを作り、ポゼッションのための十分な時間を確保して、1vs1の状況を作り出させないよう、ギャップを広く保つことができていた。常に深い位置を突けていたよ」と総括した。

ドルトムント、正念場となる代表戦明け ©︎picture alliance/dpa/Revierfoto[/caption]h3>

 ただ最終的にドルトムントは100回目となった今回のレヴィアダービーでは2−2と痛み分け。リーグ戦での8連勝が途絶え、先日には年明け最初の敗戦となるチェルシー戦でCL敗退の憂き目にも遭っており、これからリーグ優勝をかけた戦いのまさに正念場をむかえているといえるだろう。ケルン戦を経て代表戦期間を迎えることになるが、その後の最初の相手こそ首位バイエルン・ミュンヘン。さらにドイツ杯準々決勝ライプツィヒ戦、さらに3位ウニオンと上位を争う直接対決がわずか1週間のうちに続く。その後4月はシュトゥットガルト、フランクフルト、ボーフム。5月はヴォルフスブルク、グラードバッハ、アウグスブルク戦を経て、最終節となるマインツ戦が控えているところ。

ボルシア・ドルトムント ボルシア・ドルトムントの最新ニュース