2023/03/25

首位奪還:「リスペクトしすぎず自信をもって」バイエルン戦に臨むドルトムント

©︎IMAGO/MIS

 遂にボルシア・ドルトムントがブンデスリーガの首位に躍り出た。前日には1.FCケルンに6-1で圧勝をおさめ、そしてFCバイエルンは1−2でレバークーゼンに敗戦。代表戦明けに控えるドイツ頂上決戦では首位という立場で10連覇中の王者を迎え撃つ。「順位表を随分と嬉しそうに見る人たちも少なくないようだが」と話し始めたテルジッチ監督は、「確かに良い時期を過ごせているのかもしれないが、まだ我々には戦っていかなくてはならない課題が山積みだよ」と強調。「まぁ、このような”吉兆”を手にできていることは、あるにこしたことはないがね」と言葉を続けた。

 確かにミュンヘンの地でドルトムントが最後に勝利したのは実に2014年4月12日と9年も前のこと。それ以来ここまで8連敗が続いており、「相手をリスペクトしすぎているというところもあったよね」と指揮官。ただ後半戦の順位表では勝ち点28を獲得、バイエルンとは10もの差をつけるこの勢いにのり、「本当にいい状態にあるからね、とても大きな自信をもって試合に臨めると思うよ。リスペクトするだけでなく、そこに勇気も組み合わせれば大きなチャンスが巡ってくることだろう」と期待感を示した。

首位に立った。BVBのエディン・テルジッチ監督は、「確かにいい瞬間だが、まだ戦わなければならないことがたくさんある。」と謙虚な姿勢を見せた。しかし、首位に立ったことで、テルチッチ監督はFCバイエルンとの上位対決に期待を寄せるようになった。BVBは現在、リーグ全体で最も成功しているチームで、10試合で28ポイントを獲得し、その成功はバイエルンの10ポイントに比べると圧倒的だ。BVBは4月1日に行われるFCバイエルンとの上位対決に向け、非常に自信を持っている。

ハーラー、自信につながる得点

 そのケルン戦で素晴らしい得点を決めたのが、セバスチャン・ハーラーだ。昨夏に精巣がんが発覚し2度の手術を経て、年明けから復活したコートジボワール代表は、まだ体力面での不足があるなかで、得点以外でもポストプレーやスペースの構築などに務めていたものの、2月上旬にマークした移籍後初得点を最後になかなかゴールネットを揺らせず、一部では懐疑的な声も。

 ケールSDは「我々はサポートを惜しまないし、個別の話を通して直接伝えている。自信を感じ取れれば何よりだし、もっと良くなっていくはずだ」と期待。選手自身も得点ができなければ「ストライカーとしては難しい。我慢が必要」と認めつつも、「日々、チームの改善のために努力していく」との考えを強調した。

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