2023/03/31
ドルトムント:バイエルン戦前にムココらから朗報も、シュロッターベックは「疑問」

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土曜日に迫ったバイエルン・ミュンヘンとのドイツ頂上決戦に向けて、エディン・テルジッチ監督は金曜の会見にて人事状況について説明。前回のケルン戦と比較するとグレゴール・コーベル、ユリアン・ブラント、サリフ・エズカン、エムレ・ジャンがチームへと戻り、さらにカリム・アデイェミやユスファ・ムココ復帰の可能性も高いという。ちなみにジャンは出場停止あけ、エズカンは胃腸炎により欠場となっていたが、ブラントについてはCLチェルシー戦で序盤に大腿筋に筋損傷を抱えていた。
アデイェミについても同様に筋損傷、ムココについては関節胞の損傷でしばらく離脱が続いていたものの「この2日はフルメニューをこなせているよ」と指揮官は説明。2月中旬以来の出場のむけて「メンバー王録やベンチ入りにどれほど意味があるかを見極めていく」考えを示している。一方でニコ・シュロッターベックとジェイミー・バイノー=ギッテンスについては出場に「疑問符」がつづくところであり、ペルー代表戦にて負傷を抱えていたシュロッターベックは木曜日から練習を再開していた。
代表戦参加から体調不良で戻ってきたもう1人、米国代表のジョヴァンニ・レイナについては、風邪をわずらっていたものの「昨日からは平熱に戻っている」とのこと。ベルギー代表に参加していたトーマス・ムニエについては「1週間以上前から背中の問題を訴えていた」とのことで木曜の練習参加は見合わされている。
テルジッチ監督、チェルシー時代も分析
一方でバイエルンとの一戦を前に首位浮上を果たしたドルトムントだが、テルジッチ監督は10連覇中の王者に対して「追いかける側」の姿勢を崩さず、実際に最近8試合では1分7敗と敗戦が続いているところ。「でもトラウマというような言葉は使いたくはないね」と意気込みも見せており、「今回の試合は自分たちのみならず、ブンデスにも1つのシグナルを送れる」そして、「チェルシー戦での敗北から得た教訓を活かす」チャンスでもあるとし、「ここのところ我々が見せてきたサッカー」への自信も強調した。「ここのところで築いてきたエネルギー、互いを支える精神をこの試合にもちこみたい」
またバイエルンでは先日に監督交代劇が敢行されており、「トゥヘル監督がどの程度ナーゲルスマン監督の考えをとり入れるか、新しい発想が入るのかはわからない」と指摘。そのためチェルシー時代にも同様に終盤から受け継いだ時の2試合も徹底的に分析したとのこと。ちなみにその後に立て直しに成功したトゥヘル監督は、CL出場権確保のみならずチャンピオンズリーグ優勝というビッグタイトル獲得という成功のシーズンに導くことに成功。そしてバイエルンはいまもなおリーグ戦、CL、ドイツ杯の3タイトルいずれも獲得可能な位置につけている。