2023/04/02
シュロッターベック「ドイツ代表戦で負った同じ」大腿の問題で途中交代

©︎IMAGO/Eibner
土曜夕方に行われたバイエルン・ミュンヘンとのドイツ頂上決戦では、ボルシア・ドルトムントは2−4で敗戦を喫し首位の座を失ったのみならず、さらにニコ・シュロッターベックについても失う結果となってしまった。同選手は先週土曜に行われたドイツ代表戦、ペルー代表とのテストマッチの試合終盤にお大腿筋に負傷をかかえており、その後ケルンにて行われたベルギー代表戦への参加を見合わせて回復に努めてきたのだが、なんとか今回のミュンヘンでの試合にはまにあったものの前半終了間際に同じ箇所を負傷。テルジッチ監督は代わりにマッツ・フメルスを投入している。
ドイツ代表フリック監督は数日前に、ドイツ国営放送ZDFに対して「すべて順調だという話を聞いている」と述べ、交代の際はあくまで「少しの痙攣があった」こと、そして大事には至ってはいなかったことを強調していた。だがその1週間後に行われた今回の交代劇については、その時よりも状況はより深刻といえそうだ。いずれにしても日曜日の精密検査後の判断ということになり、ケールSDは「問題がなければ交代などするはずがない。代表戦で痛めた同じ大腿だ。だからとても残念だね。でも代わりに入ったフメルスはよくやってくれていたよ」とコメント。しかしこれからドイツ杯準々決勝ではライプツィヒ、そしてリーグ戦ではこれから3位ウニオンというタフなカードが続くだけにシュロッターベックの負傷は気になるところだ。
苛立つロイス「あれでは難しくなる」
今回の敗戦によりボルシア・ドルトムントは、アリアンツ・アレナでの連敗を9にまで伸ばす結果となってしまった。主将マルコ・ロイスは明らかな苛立ちの表情を浮かべており、水筒を怒りに任せて地面を叩きつけるなど自らを抑制するのに懸命だった。「僕らも人間なんだ」とスカイに対してその様子を説明したロイスは、「ああいうことの後ではね」とも吐露。当然「諦めるなど毛頭なかった」が、やはり序盤で3点リードを許すなど「いろんなことが重なった」試合では苦しい。「(GKコーベルの失態による)最初の失点からまずはピッチで落ち着かないといけないが、そこでミュラーが知られるようにとてつもなくクレバーな形で追加点を決めてしまった。もうそうなると立て直しは難しくなるよ」とロイス。「何度もカウンターを受け、バイエルンはそれをうまく利用して、本来もっとリードされてもおかしくなかったよ」と肩を落としながらも、それでもこれから迎える重要な局面の向け前を見据えていた。
コーベル「本当に申し訳ない」
先制点の場面では、バイエルンのウパメカノからのグラウンダーで入ったロングボールに、PAから飛び出してクリアを試みるも空振り、そのままゴールネットを揺らされたコーベルは、PA内で待っていればキャッチもできたが改めて、その場面について飛び出しは「正しい、良い判断だった」と説明。「でもボールに当たらなかった。明らかに僕の責任で本当に辛い。特に試合の序盤だっただけに本当に申し訳ない」と謝罪。ただ10月にも負傷明けとなったウニイオン戦で同様のミスをおかしており、実践不足の問題については「関係はないとおもう。プレーに関わらず良いプレーはできるもの。ただこういう最悪の日もある。今日がそのうちの1つとなった。あれからズレが生じてしまったのは明らかで、僕らにも得点チャンスもあったと思う。チームの助けになれずに残念だ」と肩を落とした。ただテルジッチ監督は試合前までkicker採点平均最高数値を記録していた守護神について、「彼のおかげでこの立場があることを忘れてはならない。もちろん彼は反省しているだろうし、それをしっかりと整理していくことが大事なんだ」と擁護している。
ケールSD「メンタリティを議論する必要はない」
ケールSDは改めて試合を総括し、「23分以内に3失点するようなミスを犯したんだ。それで大勢は決してしまった」と認め、「コンパクトさ」と「規律面」での不足を指摘。最近は好調だった選手たちが「ミュンヘンでも力を発揮するためにすべきことができていなかった」と振り返った。「これまで良かった部分が失点のたびに失われていき、たとえばミュラーが常にセカンドポストに潜んでいることはわかっていたことなのに」と説明。「辛い日で失望している。ここでの勝利で大きく前進できただけに気持ちはそう簡単に切り替えられない。」としながらも、メンタリティの議論については「今日で優勝が決まったわけではない。確かに良い戦いはできずミスも多くて代償を支払うことになったが、ただ我々はドルトムント。なんどだって立ち上がるし諦めない。むしろいかに早く立ち上がるかが重要だ」と語っっている。「この試合について厳しくみていく。ただこれが(リーグ戦では)今年初の敗戦でもあるんだ。ここで(議論を)始める必要はないだろう。本当にここまで良いパフォーマンスをみせ成長してきた。それをここで崩す必要はない」