2023/04/12

リヴァプールが方針転換?ベリンガム争奪戦から離脱か

©︎IMAGO/Nordphoto

 リヴァプールFCのユルゲン・クロップ監督は以前より、この夏には大規模なチーム改革を行う考えを明らかにしていたが、どうやらその余波がボルシア・ドルトムント所属ジュード・ベリンガムにまで及ぶことになりそうだ。2025年までドルトムントとの契約を残す19歳のイングランド代表には、すでにマンチェスター・シティやレアル・マドリードをはじめとするメガクラブからの関心が寄せられ、この夏での移籍の可能性が取り沙汰されているところ。そのなかの有力候補の1つにリヴァプールFCも挙げられていたのだが、しかしながらタイムズら複数の英国メディアによれば現在のチーム事情から、もはや1人の選手に巨額の資金を注ぎ込むようなリスクは冒すことができなくなったようだ。

 そもそも攻守両面において大鉈を振るう必要があるリヴァプールでは、中盤だけみてもチェンバレンやケイタ、ミルナーらとの契約満了を迎える上に、ファビーニョは調子の浮き沈みが激しく、加えてチャンピオンズリーグ出場権獲得も見込めないことから新戦力へのインセンティブとしても乏しい状況。それゆえクロップ監督は先日のアーセナル戦後に「来季に向けてどのような動きをみせようとも、きっと皆さんの視点からみて満足のいくものにはならないはずだ」とコメント。「でも賢い補強を行えれば確実に改善につながるものだし、それが我々の思い描くところ」と述べている。

 その点でみればリヴァプールのオーナーはマンチェスター・シティやチェルシーとは異なり、自らの経済的利益なしにチームへの投資を行うことを基本的に望んではいないことから、移籍金額1億5000万ユーロさえ囁かれるベリンガムの獲得はその「クレバー」な投資には該当しないことだろう。ちなみにリヴァプールの補強候補としてはこれまで、チェルシーのメイソン・マウントやブライトンのモイセス・カイセドらが浮上しているが、ただ後者については先日にブライトンとの契約を2027年まで更新したばかり。

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