2023/04/13
CBのやりくり迫られるテルジッチ監督、下位に沈むもシュトゥットガルトに警鐘

©︎IMAGO/Revierfoto
「もうチームの雰囲気の話はいいよ」と、ここ3試合を経過してのチーム状況について語った、ボルシア・ドルトムントのエディン・テルジッチ監督。代表戦明けからバイエルン・ミュンヘンとのドイツ頂上決戦に敗れ、そして続くドイツ杯準々決勝ではRBライプツィヒに敗退を喫しており、その言葉からいかに先週末の1.FCウニオン・ベルリン戦で重圧がかかっていたかも伺いしれるというものだろう。「あのときに見せたリアクションはよかった」と振り返った指揮官は、週末のリーグ戦に向けて「これをベースにして」戦っていく考えを示している。「我々はあまり口にするのではなく、むしろもっと行動で示していきたい。これから迎える7試合では、シーズン終了後に素晴らしい物語であったと振り返られるようハングリーに臨みたいんだ」
ただその一方でこの試合では特にセンターバックにおいての対応を余儀なくされる。確かにニコ・シュロッターベックは筋損傷から回復してボールを使った練習を再開してはいるものの先発は時期尚早、さらに相棒のニクラス・ズーレも大腿裏の筋肉に問題を抱えており今週はまだ練習参加を果たせていない。「もしも欠場することになれば、また来週には回復していることを期待している」とテルジッチ監督はコメント。そうなった場合にはこれまでシュロッターベックの代役を務めてきたマッツ・フメルスと共に、ボランチからエムレ・ジャンを下げることが考えられるだろう。「もちろんエムレはオプションの1つ。これまでにもプレーした経験があるし、対人戦に強くスピードにも長けた選手だ」と指揮官。さらにブンデス3部相当のセカンドチームにいる若手「スーマイラ・クリバリも調子を上げていきているよ」と語る。
仮にジャンが下がることになれば中盤では、マフムード・ダフードとサリフ・エズカンが候補として考えられるが、もう1つのポイントとして今回対戦するシュトゥットガルトは、「決してよくある残留争いにあるチームとは異なる」ものであり、「ポゼッションが高く対人戦回数が多く、そしてパス回しも多く見られる」ことを指摘。「多く接戦を演じてきた」シュトゥットガルトのようなクラブの場合は、つまりジャンのようなフィジカル面での存在感はこういったチームに対しては好都合だという見方もできるのだ。特にへーネス監督就任以来2連勝と「とても締まりがあって安定感がみてとれる。かなりの好印象だ。そして連勝により自信も蓄積してきている」と警鐘を鳴らした。