2023/04/23
ドルトムントがバイエルンから首位奪還、ロイスの今後は「1週間か10日で」

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土曜午後に行われた1.FSVマインツ05戦にて首位バイエルン・ミュンヘンが敗戦、この日のアイントラハト・フランクフルトとのホーム戦で勝利をおさめれば、一躍首位浮上を果たすことができたボルシア・ドルトムント。前半なかばで2−0とリードを奪ったものの、観客席からリーグ優勝のチャントが聞こえたのはマッツ・フメルスが3−0となるヘディングを決めた時だった。前節のシュトゥットガルトでは2−0とリードし、なおかつ数的優位にありながら後半だけで3失点をしていただけに、カリム・アデイェミは「僕ら自身も覚悟をもってこの試合に臨めていた。そして力を発揮することができたよ。これも今後続けて行ければ展望は良くなっていく」とコメント。またGKグレゴール・コーベルも「バイエルンの試合結果によって、スタジアム内の雰囲気はさらに激しさを増していった。ホームでこのようなエネルギーに包まれると、僕たちとしては常にベストを尽くすことができるというもの」とスカイに対してその勝因を振り返っている。
一方でエディン・テルジッチ監督は、「今日の試合で我々は見事にやり遂げてみせ、そして本当に素晴らしい一歩を踏み出すことができた。ただそれ以上のこともそれ以下のこともない。まだ5つのハードルが残されているし、来週はタフなボーフムとのアウェイ戦だ。そこで更に勝ち点を蓄積していって、少しでも余裕を持たせられたらと思うよ」とコメント。バイエルンとの勝ち点差はわずか1しかない。前回優勝を果たした時には選手だったセバスチャン・ケールSDも「まだこれからホーム戦も残されていて、自力でなんとかできるスケジュールとなっている。でも今はそこまで浮かれる必要もない。どの試合においてもつまづく危険性を秘めているのだから」と語った。ただそれでも「今の順位表を目にすると気分の良いものではあるがね」とも。優勝事のボーナスについても「そのときは気前よく」と語ったが、ただコーベルは「それは後の話だよ。今は目の前のタスクに取り組まないと」と意気込みをみせた。
マルコ・ロイスとの延長は?結論は「1週間から10日で」
なおこの試合で先発から外れていた主将マルコ・ロイスについては、テルジッチ監督は「彼との仕事はとても好きなもの」であり、2人のなかで疑問が生じているとの報道は「自分たちには関係のないもの」と明言。「私はなにも選手を90分間プレーさせることで気持ちを表現しているわけではない」とし、あくまで選手にリスペクトを示すということ、そして「チームの成功のために」取り組む考えを強調している。ただロイスに関心が集まるのはその契約が最終年度に入っているためでもあり、このことについてハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOは落ち着いた様子で「1週間か、10日かな。それくらいで」結論が導き出されるとあっさりと明かしている。
コレオ問題、第2ラウンドへ
先日にスタジアム命名権をもつシグナル・イドゥナ社のライターマンCEOが、ウニオン戦にて掲げられた「ヴェストファーレン・シュタディオンは永遠に」と掲揚されたコレオグラフィに批判し、同社との長年の協力関係も含めた互いのリスペクトを求めてた件について、今度は一部のドルトムントのファンたちがシグナル・イドゥナ社の本社の前に同様のコレオグラフィを掲げ、さらに「ライターマン、今年1番のオウンゴール」との言葉も。さらにドルトムントのファンたちがドイツサッカーリーグ機構が、投資家参入を計画していることにも懸念を表明。基本的な価値観や会員らへの配慮も求めている。