2023/04/25
鎌田退団など激動のフランクフルト、バイエルンからコロ・ムアニ関心?クナウフの残留は?

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この夏、アイントラハト・フランクフルトは激動の時期を迎える可能性がある。既に鎌田大地が退団を決めたことが明らかになっており、同じく今夏で契約が満了を迎えるエヴァン・ヌディカについても退団の可能性が報じられているところ。また、ドルトムントからのレンタル契約が今夏で終了するアンスガー・クナウフや、ランダル・コロ・ムアニのようなまだ契約が残っている選手についても他クラブからの関心が寄せられている状況だ。
ジャパンツアー参加中に急遽カタール・ワールドカップへと招集され、そこでフランス代表の一員として準優勝を果たしたコロ・ムアニに対しては、特にバイエルン・ミュンヘンとの関係性が繰り返し報じられており、2027年まで契約を残しているにもかかわらず、彼のキャリアのステップアップを狙った移籍が噂されている。しかし、フランクフルトのスポーツ・ダイレクターであるマルクス・クレーシェ氏は、バイエルンからの問い合わせがあったのかどうかについて、「ない」とスカイに対して否定しており、「どこからもそのような問い合わせは届いていない」とも付け加えた。
ただ事実としてこれまでフランス代表として7試合に出場してきた24歳のセンターフォワードであるコロ・ムアニは、ブンデス移籍初年度となる今季で既に13得点、14アシストをマークするなど、バイエルン・ミュンヘンなどの一流クラブからの関心を引いており、「仮にバイエルン・ミュンヘンなどのクラブからランダルに関心を持たれるというのは、至って普通のことだよ」と冷静にクレーシェ氏はコメント。「ただ、バイエルンだけに限らず、他のクラブからも関心を持たれる可能性はあるだろうね」とも言葉を続けている。
しかしながら、フランクフルト側もコロ・ムアニの残留を諦めてはおらず、「彼はまだまだ成長できる選手であり、ここに居心地が良く、更なるステップアップができる成長の余地がある」と考えているところ。ただし、フランクフルトはリーグ戦で8戦連続未勝利で来季の欧州リーグの出場権が危うく、そのため、主力選手の確保のために、今はリーグ戦で勝利を収めるとともに、ドイツ杯での成功も必要とされる状況だ。
クナウフにとっては残念なドルトムントでの試合
特に先日のドルトムントとの試合では、レンタル中のアンスガー・クナウフは低調なパフォーマンスを見せ、非常に残念な結果に終わってしまった。ドニエル・マレンとの対峙でトラブルに陥るなど、自分の持ち味を発揮できなかったため、ハーフタイムでピッチを後にすることに。
クナウフは、本来なら夏にドルトムントに復帰する予定とされており、テルジッチ監督は年明けに「それが明確な計画だ」と強調したが、これが駆け引きである可能性は否めない。フランクフルトでは、攻撃力を活かした3バックの横のウィングバックでプレーすることが多いのに対し、ドルトムントではより守備的な4バックを採用。そのため、右サイドバックでプレーする場合にその攻撃力の魅力が減少、一方で守備面での改善は見られているものの、それでもフランクフルトではむしろ右サイドをブータに奪われている。
そのためこの日の試合では、クナウフは左サイドでプレーしており、さらにドイツU21代表を含め問題視される諦めたようなジェスチャーも見られていた。そもそもドルトムントの右SBにはヴォルフとリエルソンが控え、むしろこの夏にはムニエとモリーが退団する見込み。一方、これらの問題を認識済みのフランクフルトでは、クナウフの活躍の場を提供できる環境があり、先日には買取りに向けて500万ユーロが提示されていると、ドイツの大衆紙ビルトが報じた。