2023/04/27
ドルトムント:主将ロイスとの延長を発表、シュロッターベックは今節欠場へ

©︎imago images
マッツ・フメルスと共にこの夏まで残すボルシア・ドルトムントとの契約の動向が注目されていたマルコ・ロイスだが、このたび減俸する形でさらに1年間延長することで合意へと達した。ヴァツケCEOは「負傷に悩まされることも少なくなかったマルコだが、まさに真のキャプテンであり皆で共に同じ目標を目指して邁進し続けてきた。彼はこのドルトムントというクラブを、非常に大きな目標へと導くために、日々最大限の野心をもって取り組み続けてくれている」と称賛。
さらにケールSDも「彼とドルトムントとの特別な物語を踏まえ、より一層にさらに契約を更新できたことを非常に嬉しく思っているよ」と述べ、「マルコは熱心なファンたち、ドルトムントという街や、ドイツの国境をも超えたファンたちにとっても、まさにこのクラブを代表する非常に高いステータスを誇る選手。長年にわたりドルトムントの一員として、そしてここの出身者として彼は、ピッチ上での成功を果たすため奮闘し続けているだけでなく、その経験を活かして若手選手の育成のさらなる推進にも貢献してくれることだろう」と言葉を続けている。
ドルトムントのユースチームに10年間在籍した後、2005年にロート=ヴァイス・アーレンへと移籍したロイスは、その4年後にボルシア・メンヒェングラードバッハに移籍してブレイク。ドイツ代表への飛躍を遂げると、2012年よりドルトムントへと復帰し現在へと至る。これまでドイツ代表では48試合、ドルトムントでは公式戦382試合に出場して161得点、120アシストをマークしており、2017年と2021年にはドイツ杯制覇。現在は自身初となるブンデスリーガ優勝に向けて、リーグ戦残り5試合で首位浮上を果たしたところ。
また金曜の昇格組ボーフム戦では、ドルトムント12年目でブンデス通算200試合目を迎えることにもなるロイスは、「僕らはファンの皆様と同様に、この大きな目標に向かって全神経を集中させている。ぜひブンデスを制覇したい。そのためには皆の力が必要なんだ」とコメント。「特に人生の半分以上を過ごしてきた僕にとっては、このクラブのためにベストを尽くしたいという強い思いがある。世界一のファンの前で世界一美しいこのスタジアムで、ゴールを決めて勝利を共に祝うことほど素晴らしいものはない。だからこそ今回の契約をさらに1年延長できたことは嬉しいよ。だってできればあとはドルトムントだけプレーしていきたいという希望は以前から口にしてきたことなのだから」と喜びを語った。
シュロッターベックがボーフム戦を欠場
その優勝実現ためには今回のボーフムとのアウェイ戦において、リーグ戦だけで最近3試合、公式戦通算では最近5試合で未勝利となっている、アウェイ戦での勝ち点奪取が必須だ。特に今回の相手ボーフムは直近の9試合の対戦で5勝3分1敗と分が良く、今季の2度の対戦ではいずれもドルトムントが勝利。それでもケールSDは「ボーフム戦がいかにタフな試合であるか、それはわかっているし、集中したハードワークなくして成功はない」と警戒。また今回はトーマス・ムニエ(内転筋の負傷)、ジュリアン・デュランヴィル(復帰途中)に加えて、スーマイラ・クリバリが練習中に膝を負傷ために不参加となることが明らかにされている。
さらにテルジッチ監督によれば、先日のアイントラハト・フランクフルト戦で先発復帰するも、前半途中に再び4月はじめのバイエルン戦にて痛めた大腿の問題で交代していた「ニコ・シュロッターベックは残念ながら、筋肉系の問題を抱えてしまった。前回ほどひどくはないようで、長期離脱も避けられる見通しではあるのだが、それでもボーフム戦は出場することはできない」と説明。ちなみにその試合では長期離脱明けのシュロッターベックが先発、ニクラス・ズーレが途中からの出場となっていたが、「それは間違いなく正しい判断だったよ。」とのこと。同じく筋肉系の問題を抱えていた「ニクラスの場合は試合前のリスクがニコよりも高かったんだ。それでもあの試合ではなんとかうまく乗り切ってくれたよ」と説明した。