2023/04/29
ドルトムント痛恨のドロー、ケールSDは「主審の怠慢」に怒り心頭

©︎IMAGO/Chai v.d. Laage
昇格組VfLボーフムとの一戦では1−1と痛み分けに終わり、前節で手にしたブンデスリーガでの自力優勝も、バイエルンの最下位ヘルタ戦次第となってしまった、ボルシア・ドルトムント。だがこの大きな打撃となった今回の試合で、ドルトムントでは審判のある判定に強い不満を抱いているところ。それは後半65分に同点弾をきめたカリム・アデイェミが、相手DFダニーロ・ソアレスよりPA内で足元をタックルで倒されたにもかかわらず、サシャ・シュテーゲマン主審はこれをスルーし、VARの介入も見送られる結果に。これには相手主将ルジアでさえも「正直いって、ファウルでもしょうがなかった。それは確かだよ」と認めるものだったが、サシャ・シュテーゲマン主審はこれをスルーし、VARの介入も見送られている。
それだけではない。そもそも先制点につながってしまったエムレ・ジャンとフィリップ・ホフマンへの対人戦についても、「空中戦で突き飛ばされれば、その後はどうなるかサッカーをやっている者なら誰てもわかる。」とセバスチャン・ケールSDは「明らかに押されていた」ことへの見逃しに怒り心頭で、加えてロスタイムではボーフムのPA内で相手DFエルハン・マソヴィッチのハンドが取られなかったことについても批判。「ここのところ我々は、常に自分たちに批判の目を向け、他人を責めるようなことはしなかった。だが今日に関して言えば、主審が試合を決めてしまったと言わざるを得ない」とコメント。とりわけリーグ戦は残り5試合で、優勝が決まる重要な一戦にもかかわらず、VARという方法がありながらもそれを使おうとはしなかったことは「職務の怠慢だ」と批判。「あまりにミス判定が多すぎる。今日は物事が適切には行われていなかった」と締め括った。
テルジッチ監督「千載一遇のチャンスなのに」
ロスタイムでは抗議で警告を受けていたテルジッチ監督は、DAZNとのインタビューにて、「今日は我々にとって少なくとも、3つの不運な、決定的な場面があった。」と総括。試合後に通路で主審との接触を試みた場面については、「判定について審判に、どのように私が考えているのか。ここでどういうことが起こっているのかを伝え、また感情的な口調についても謝罪した」と説明。「先週も話したが、我々は千載一遇のチャンスのために戦っているんだ」とした上で、「私が尋ねたことは、もしも早すぎて確信がもてないのなら、とにかく確認をしてほしいということ。私も日々トレーニングで審判をしているし、時速36キロで走る選手や、素早いボールの判断がいかに過酷なことかはよくわかっている。だから別の視点を使ったらいいと、他にもその方法はあるのだから」と言葉を続けた。