2023/05/11
ドルトムント:ザマー氏の問題発言にも、テルジッチ監督「ベリンガムに満足してる」

©︎IMAGO/Kirchner-Media
最近ではレアル・マドリードとの合意報道も流れるなど、若きイングランド代表MFジュード・ベリンガムをめぐる様々な雑音から、現在ブンデスリーガ優勝を争うボルシア・ドルトムントとしてはできるだけ穏便に事を進めていきたいところなのだが、よりによってドルトムントでアドバイザーを務めるマティアス・ザマー氏が、Amazonプライムの中で「レアル・マドリードの方がよりよい育成を得られるだろう」と発言。物議を醸す事態へと発展してしまったのだ。
無論このことはドルトムント側によって良く思われるようなものではなく、またザマー氏の発言自体も実際の思惑とは異なる意味で、ドルトムントでは傑出した選手ではあるがレアルは数多くのスター選手の1人に過ぎないことを伝えたかったのかもしれないが、少なくとも木曜の週末のリーグ戦に向けた会見の席でエディン・テルジッチ監督が、このことへの質疑応答に臨まなくてはならなかったことは意図したことではないはずだ。
「彼とはよく話をするのだが、あれからはまだしていない。ここ数日でそうなるかもしれない」と語った指揮官は、「私以上にこのチームを知る人間はいないという自負があるし、それにジュードが日々ここでアピールするなど、その取り組む姿勢からはとても満足感を得られている。とても成熟しており、経験も豊富だ。まだ19歳なのだがね。一緒に楽しく取り組んでいるし、今は次の試合のことを考えているところだよ」と言葉を続けている。
シュロッターベック復調、ギッテンスの手術は無事成功
その一方でテルジッチ監督は嬉しい悩みも抱えており、ニコ・シュロッターベックの復調により、ここのところ好調なマッツ・フメルスとニクラス・ズーレを含む、三つ巴の争いからCBコンビを決断しなくてはならない。「ニクラスとマッツは、これまで素晴らしい結果を残してきたし、それをこれからも証明しつづけていく必要がある。それにニコは挑んでいかなくてはならないし、そこで我々は決断を下していかなくてはならない」とコメント。「どんな決断でも気持ちをすっきりさせ試合に臨む」
また先日に左肩の手術が明らかとなった、ジェイミー・バイノー=ギッテンスの状態については、「手術はうまくいった。以前にもこの過程を彼は経験している」と述べており、昨年には逆の右肩を手術。その後は順調に回復をはかったことから、ドルトムントでは今回も同様の経過を期待しているところだ。「せめてもの救いは、彼には肩が2つしかないことかな」とテルジッチ監督は笑顔を浮かべた。