2023/05/14

ドルトムントのテルジッチ監督、バイエルン追撃へ闘志「まだ終わっていない」

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これまでにもボルシア・ドルトムントのホーム戦における強さは示され続けてきたことではあったが、それは週末に行われたボルシア・メンヒェングラードバッハ戦においても例外ではなかった。この試合でも5−2と快勝劇を飾ったエディン・テルジッチ監督は、シグナル・イドゥナ・パークでの連勝を11にまで伸ばすことに成功。しかもこの期間での得点数は46と実に圧倒的だ。この日の主役はブンデス直近8試合で8得点5アシストとブレイク中のドニエル・マレン、そして直近3試合で3得点4アシストと同じく活躍中のセバスチャン・ハーラーである。

今回のグラードバッハ戦では、2人で3得点4アシストとまさにチームを牽引しており、この日2試合連続得点を決めたハーラーにとっては、さらに移籍後初となる1試合2得点も達成。とりわけ昨夏には精巣がんが判明しその後に長期離脱を余儀なくされたこともあり、スカイとのインタビューでは「今はとにかくロッカールームで、仲間たちと一緒に過ごせる日々が喜びなんだ」と語った。個人的な満足感の傍で昨夏加入の新戦力としてはこのように仲間との交流を深めることで、今は最終的にクラブとして大きな目標達成のために、さらにチームメイトらとの理解度を高めていく必要があるだろう。

「大きなことを達成するためには、それはどうしても必要なこと。そしてこの試合では2023年に入って、僕らがドイツで最も強いチームであることを改めて示せたと思うし、これをこのまま続けていきたい」とハーラー。とりわけ開始32分からの2得点2アシストという独壇場は印象的で、「本当に僕たちは良いプレーを見せたし、チャンスを作って試合を支配していた。最終局面ではまだ改善しなければならない点も見受けられていたけどね。そこは改善していかないと。ただ物事がうまくいっているよメンタル的には良い感触は得られる」と総括し、マレンも「ブンデス制覇を夢見ているんだ」と意気込みを見せた。

しかしそれでも現時点においてはそれは、ドルトムント自身の手に委ねられているのではなく、バイエルン・ミュンヘンの結果に左右されることに。できることはただ勝ち点差1というプレッシャーを最後まで保ち続けていくということ。特にテルジッチ監督はグラードバッハ戦で見せた後半の戦いぶりを気にかけており、「不満は多かったよ」とも吐露。日曜に控えるFCアウグスブルク戦、そしてその後の最終節マインツ戦に向けて、「まだまだ我々の戦いは終わらない。2つのタスクが待ち構えているのだ。今日の我々はその戦いに向けた用意があることを示すことはできたと思う」とバイエルン追撃への闘志を燃やしている。

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