2023/05/17

ドルトムントの巨漢ズーレ、優勝して祝勝できれば「僕がその先陣切る!」

©︎IMAGO/Revierfoto

 昨年の夏、ブンデスリーガ10連覇中のバイエルン・ミュンヘンから、ボルシア・ドルトムントへの移籍が発表された時、多くの人たちから疑問の声が聴かれていた。実際に当時の同僚たちからは「2022年のミュンヘンでのブンデスリーガ優勝が、ズーレにとって最後の優勝となるだろう」ともからかい半分で言われたそうだが、しかしながら残り2試合という時点でバイエルンとの勝ち点差は1。もしかすると1年後となる2週間後には元同僚らの鼻を明かしているかもしれないのだ。「僕はこういう経験をするために、ボルシア・ドルトムントに入団したんだ。ここでとにかく成功をおさめたい。その強い期待感をもっているし、この激動のシーズンを迎えられたのは一重に努力の賜物。このチームはまだ優勝を狙えるし、これはいい意味でのプレッシャー。だから最高のパフォーマンスが引き出される」と述べている。

 クラブと同様にズーレもまたシーズン序盤では、筋肉系の負傷を抱えるなどつまづきをみせることになってしまったのだが、ただシーズンを通してみれば絶好調とまではいかずとも安定したパフォーマンスをみせているところであり、ドイツ代表で同僚のニコ・シュロッターベック、そしてマッツ・フメルスという強力なセンターバック陣が、このドルトムントの飛躍を支える大きな要因となっていることはいうまでもない。「特に後半戦でみれば、僕たちはブンデスで最も優秀な成績を残している。本当に信じられないような快進撃を演じた。常に毎回決勝戦のような気持ちでこの数ヶ月間戦い続けてきたよ。」

 その先に待っているのは11年ぶりとなるブンデスリーガ優勝の奪還か、それともバイエルン・ミュンヘンの11連覇という結果なのか。「ドルトムントではリーグ優勝を果たした際に、かなり盛大に祝うものだと聞いている」というズーレは、「もしもそれを僕も体験することができたら、本当に幸せなことだよね。だったら僕もその先陣を切っていくつもりさ!」と宣言。ただロッカーのような巨体ながら高い俊敏さを兼ね備えた大男が、先頭に立って歓喜する姿を想像すると・・・、とりあえず念のために棚はどこかにしまっておいたほうがよさそうだ。

ボルシア・ドルトムント ボルシア・ドルトムントの最新ニュース