2023/05/25

ドルトムント:ベリンガム復帰濃厚、フメルスに賛辞。ケールSDは「あと1勝」強調

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 土曜午後に控えるブンデスリーガ最終節1.FSVマインツ05戦にむけて、ボルシア・ドルトムントではジュード・ベリンガムが復帰を目指し取り組みを続けているところだが、それでも先発復帰についてはいまだ不透明なままとなっている。ボルシア・メンヒェングラードバッハ戦にて膝を負傷した同選手は、その後のFCアウグスブルク戦で欠場を余儀なくされており、シーズン最終戦での出場の可能性自体も「まだジュードには疑問符がつく」と、エディン・テルジッチ監督はコメント。ただ「トレーニングプログラムにおいて負荷を増していくことができているし、それは1つの朗報だとはいえるね」とも言葉を続けた。

 その流れにのって19歳のイングランド代表MFは本日木曜日から、久々にチーム練習復帰の予定にもなっており、金曜日に行われる最終調整でその起用法について検討していくことになるだろう。「ジュードにはぜひともメンバー復帰してほしいし、彼がこれまでみせてきた真摯な取り組みが結果として報われることを願っている」と指揮官。おそらくはメンバー復帰は果たせるかもしれないが、それでも先発復帰は直前での判断ということになるだろう。なおそれ以外は肩に重傷を抱えたジェイミー・バイノー=ギッテンスを除く全員がオプションとなっており、テルジッチ監督は嬉しい悩みを抱えているところ。

 前節のFCアウグスブルク戦で負傷交代していたマッツ・フメルスもすでに復調を果たしており、さらに昨日にはこの夏までとなっていた契約を1年間延長したことも発表された。「これからもマッツとともにこの道を歩んでいけることをとても嬉しく思う」とテルジッチ監督。いまは11年ぶりとなるブンデス優勝に向けて「彼は常にチームメイトらの声をかけてくれるリーダーの1人。何もそれは最近だけみられているのではなく、7月からずっとだ。そして以前にないほど体調もよくシーズンを迎えられているね」と34歳の副主将がみせるリーダーシップと状態の良さにも惜しみない賛辞を送っている。

「あと1勝」強調のケールSD。「それで羽目を外せる」

 そのフメルスとともに前回の優勝を経験したセバスチャン・ケールSDは、かつて2002年、2011年、2012年と現役時代で3度ブンデス優勝を経験しているものの、今回はSD就任1年目にして初の優勝を目前に控えているところ。とりわけ今季のブンデスはドルトムントやバイエルンも例外にもれることなく、非常に浮き沈みが激しくドルトムントが首位再浮上を果たしたのは先週末のこと。「ここでクレイジーな1週間を迎えることは明らかだったさ」と語ったケール氏は、「土曜に集中するためにまず月曜に1度チームと話をしたし、火曜にはあらゆる組織的問題に対処した。例えば彼らの家族や友人らのためにチケットの手配、この試合でクラブを退団する選手、同時開催のバイエルン戦の結果も発表するかどうかなどね」と説明。

 さらにドルトムント市では優勝時のパレードの計画案が発表されるなど、クラブ内のみならず周辺含め優勝後の対応にも追われることになる。だが何よりもまずは今回のマインツ戦で勝利をおさめてから。「マインツもみせてやろう!という気持ちがあると思うし、我々としては自分たちに完全に集中して、スタジアムに足を踏み入れた最初の1秒から試合に入っていかないと。それならどんな相手でも問題ではないはずだ」と述べ、確かにアウグスブルク戦後には「非常に大きな幸福感に包まれた」ものの、「まだあと1つ勝たないと。晴れてその時には皆が羽目を外せるのだから」と強調した。それはきっと普段職務にしばられがちな、3度の優勝経験も含むSDも含めてのことだろう。

テルジッチ監督「素晴らしい試合になる」

 ちなみにテルジッチ監督によれば「私の友人はずっとこのことを信じていてくれて、だいぶ前からチケットを確認していたよ。」とのことで、そもそもドルトムントでは「多くの人たちがそう思ってくれているし、素晴らしい環境下でこの試合を迎えられるね」と意気込んでおり、この試合が自身最重要な試合かについては「それはわからないが、最も美しい試合ではあるだろう。ただそこで特別なことをするのではなく普段通りにすること。それをまた土曜日にみせたい」と語った。「マインツが手強いチームであることは明らか。最も体力面で優れフィジカルに長けており、プレーする全員が自分の役割と責務を認識している。守備に重点を置いてくることだろう。試合はあくまで0−0からはじまる。まだ何も決まっていない。でも我々は戦う用意はすでにできている!」

マインツではアジョルケ出場停止も、ツェントナーは復帰

 ちなみにそのマインツではCFルドヴィック・アジョルケが出場停止、ヨナタン・ブルカルト、シルヴァン・ウィドマー、アレクサンダー・ハックらが負傷離脱となっている一方、ゴールキーパーについては正GKロビン・ツェントナーが代役ダーメンの代わりに先発復帰を果たす見込みだ。すでに膝の炎症から回復を果たしており、そのためダーメンは15年過ごしたクラブの最後の試合をベンチで迎えることになる(移籍先はアウグスブルクと見られているところ)。

ドルトムントvsマインツの先発予想

ドルトムントの先発予想:Kobel – M. Wolf, Süle, Hummels, Ryerson – Can – Brandt, Guerreiro – Malen, Adeyemi – Haller

マインツの先発予想:Zentner – Hanche-Olsen, Bell, Fernandes – da Costa, Barreiro, Kohr, Caci – Stach, Ingvartsen – Onisiwo

主審:マルコ・フリッツ(今季kicker採点2.46、ドルトムント1勝1分1敗)

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