2023/07/21

元ドルトムントの”クバ”、ブラスチコフスキが37歳で現役引退を表明

©︎imago images / Mika Volkmann

 ”クバ”の愛称で親しまれたヤクブ・ブラスチコフスキが、自身のキャリアの出発点となった地ヴィスラ・クラクフで、そのキャリアの終着点を迎えることになった。37歳となった元ポーランド代表は「決してこの決断は容易なものなどではなかった」と強調。「でもどんな道にも必ず終わりはあるもの。これまでの道のりで頂いた全てのサポートに感謝の気持ちを伝えたい。皆さんのためにプレーすることに僕は報われることができた」と言葉を続けた。

 2007年に同クラブからボルシア・ドルトムントへと加入したウィンガーは、右サイドのアタッカーとしてドルトムントファンからの熱い支持を集めることに成功。2011年と2012年にはブンデスリーガ優勝を果たし、後者では国内二冠を達成。さらに同年に母国開催のユーロで主将として参加。その翌年にはチャンピオンズリーグ決勝に進出したものの、そこでバイエルン・ミュンヘンによって栄冠を手にするチャンスを逃している。

 ただその翌年に前十字靭帯断裂を負ったクバは、ユルゲン・クロップ監督最後のシーズンとなった2014/15シーズンでわずか13試合の出場にとどまっており、最終的にイタリアのフィオレンティーナへと渡って、1年後にはヴォルフスブルクでブンデス復帰を果たしたものの、その3年間ではドルトムント時代のような輝きを解き放つことはできなかった。

 そしてブンデスリーガ通算235試合に出場して28得点、46アシスト、キッカー採点平均3.49という結果を残し、再び2019年2月に古巣ヴィスラ・クラクフに34歳で復帰。さらにクラブの財政面もささえていたものの、しかしながら2021年9月に再び前十字靭帯を断裂。加えてヴィスラ・クラクフは1996年以来となる2部降格という追い討ちまで受けてしまう。

 昨シーズンの終わりに再びピッチに戻ってきたブラスチコフスキだったのだが、現役生活にピリオドを打つことを決断。クラブによれば8月5日にホームで行われるリーグ戦第3節タル・ルツェツォフ戦にて、正式に退団が発表される予定とのこと。

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