2023/07/27

マルセル・サビッツァ、ドルトムントのファンをその気迫で「盛り上げていきたい」

©︎Matthias Dersch

 現地時間の水曜午前10時53分ごろ、ボルシア・ドルトムントに加入してままだ間もないマルセル・サビッツァは、ラミー・ベンセバイニとエムレ・ジャンに両脇を付き添われる形で、ツアー中の米国サンディエゴの練習場のピッチに足を踏み入れた。これまでライプツィヒ、バイエルン、そしてマンチェスター・ユナイテッドでプレーしてきた29歳のオーストリア代表MFには、この夏レアル・マドリードへと去ったジュード・ベリンガムの穴埋め役が期待されているところ。「僕は常に上を向いて突っ走っていきたい。ドルトムントの選手である以上、最高を目指さなくてはならないもの。リーグ優勝争いや国内カップ戦などでタイトル争いを演じる覚悟をもってやってきた」と意気込みをみせる。

 チームメイトらとは1日遅れて長距離を移動してきたベテランは、合流初日となったこの日は大人数のグループから離れて、およそ1時間強のトレーニングメニューを消化。ちょうど米国で手術を受け肩の手術から回復をはかる。ジェイミー・バイノー=ギッテンスとともに、マルセロ・マルティンス新アスレティックトレーナー指導の下、小さなサイドピッチでランニングとパス練習を組み合わせたプログラムをこなした。なお金曜日にドルトムントでは地元クラブ、アメリカ2部のサンディエゴ・ロワイヤルとにテストマッチが控えているが、おそらくサビッツァの出番はその後に控える直近の古巣、つまりマンチェスター・ユナイテッド戦からということになるだろう。ただいずれにせよまだ焦る必要はない。何より開幕までに新たなチームメイトや戦術などに慣れていくこと。それが長い戦いを前に何より重要視していかなくてはならないことだ。

ただプラス材料をあげるならば長年RBライプツィヒやバイエルンなど、ブンデスリーガでの戦いを通じてドルトムントについて精通しているということ、そしてライプツィヒのプレースタイルからテルジッチ監督が採用する、激しいプレスや対人戦での気迫という点ではかなりのものを習得ずみだと期待できるだろう。自身のストロングポイントについて、サビッツァは「フィジカルに長けている」ことと「シュートのうまさ」、そして「貪欲でエネルギッシュさ」と指摘。また対人戦やインテリジェンスといった点でも「特徴として挙げられるかもしれないね。」と述べており、そのプレースタイルから「観客のみんなを大いに盛り上げていきたいと思うよ」と闘志を燃やした。なおその本拠地シグナル・イドゥナでの最初の試合は8月6日、ドイツ杯初戦を前に行われる前哨戦、アヤックス・アムステルダムとのテストマッチということになる。

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