2023/07/30
優勝逃し、代表選外、監督からは苦言と三重苦も、ズーレ「初めての苦難じゃない」

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ボルシア・ドルトムントでは守備の要の1人として重用されている反面、年明けからはドイツ代表から声がかからなくなったニクラス・ズーレ。特にドルトムントは後半戦では驚異的な巻き返しをはかり、11年ぶりのブンデスリーガ優勝奪還まであと一歩というところにまで迫りながらも、その最終節マインツ戦でそれを逃したばかりか、その数日後にはドイツ代表フリック監督から再び招集外となり、「あの記事の批判を目にしたんだ。あれは辛かったよね」と地元紙ルール・ナハリヒテンに対して明かした。
6月に行われたウクライナ代表戦(3−3)、ポーランド代表戦(0−1)、そしてコロンビア代表戦(0−2)と3試合が行われながらも、敢えて見送った理由についてかつてバイエルンでも指導しているフリック監督は、「彼にはまだ物足りなさがみられる。彼のその姿勢やメンタリティという点において、もう1歩前進してもらいたいんだ」とここからの奮起を期待。「ニキは最高のセンターバックの1人になれる、その可能性は非常に大きいと思っているんだよ」と、フランクフルター・アルゲマイネ紙に対して言葉を続けている。
ただこのメッセージをズーレは、正しい方向で「それを理解していた。彼は今シーズンに向けて、さらに良く、さらに集中ディて準備にただ打ち込んでいるよ」と、ドルトムントのセバスチャン・ケールSDはコメント。一方のズーレは「苦難に立たされた経験が無いわけではないから」と強調し、今回もそれを自分のなかでしっかりと整理して「分別をもった対応を行い、自分自身の歩みを進めていく考えだよ」と淡々を語る。だがその目には熱い炎が見え隠れしており、改めて「代表監督からそう判断されるなら、それを受け入れ」再び代表入りを目指す意気込みをみせた。無論ドイツ代表ルディ・フェラーSDもすでに、ズーレには代表復帰の扉が開かれていることを明言。あとは自ら出した答えをピッチ上で表現するだけだ。