2023/08/26
SNSで騒動となった若きドイツ代表MF「相手がどう受け止めるか考えて投稿しないと」

©︎IMAGO/Team 2
この夏にボルシア・ドルトムントに加入した新戦力、フェリックス・ヌメチャは騒動となった自身のインスタグラムの投稿について、数週間前の米国遠征中に応じたスカイとのインタビューのなかで語った。問題となったのは自称「神権的ファシスト」であり、その見解は同性愛嫌悪的かつトランスフォビア的であるアメリカの活動家マット・ウォルシュ氏の投稿をシェアものであり、「彼の主張などには決して賛同するものではない」とコメント。「今回、僕は周囲がどのように受け止める可能性があるのかを考え、自分の言いたいことを明確にしていかなくてはならないことを学んだ」と言葉を続けている。
ただ同氏によるプライドという言葉を悪魔と同一視した投稿に理解を示したことが、最終的には誤解を招いたとみており、LGBTQコミュニティにおいてプライドとは、ジェンダーやセクシュアル・アイデンティティに対する誇らしさを意味するものだが、「確かにプライドという言葉は良い意味もあるけど、でも自分だけのことという意味合いもあるんだ」と説明。”傲慢さ”を意味する場合それはいわゆる7つの大罪の1つに該当するもので、「僕はあの投稿を見た時、謙虚な心を持つべきという意味だと解釈してしまったということなんだ。」と若きドイツ代表は語った。
そのためボルシア・ドルトムントが当時VfLヴォルフスブルクに所属していたミッドフィルダーの獲得へと動いた際、サポーターからは批判的な声も聞かれ、実際に獲得に動いたドルトムントのルノフ会長も「不安があったから、個人的に彼自身のことを知ることは重要だった」と明かす。その結果クラブ首脳陣もまたヌメチャには決して同性愛嫌悪的な意図などはないと判断しており、またヌメチャ自身はこのことについて、意図しない方向で受け取ってしまった人たちのことを非難することはせず「当然それはそれぞれの自由であり、そして僕にはどうしようもないことでもある。それにそうなってしまうことも理解できることだよ」と述べながら、「ただ僕が意識していることは人々を愛し、真実を分かち合っていくということ。僕はホモフォビアでもトランスフォビアでもない」と強調した。