2023/08/28
ケルン戦に続き、ボーフム戦とのダービーでも不調に終わったドルトムント

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ブンデス第2節VfLボーフムとのルールダービーにおいても、開幕戦となったケルンとのルールダービーと同様に、ボルシア・ドルトムンは本来めざすべきパフォーマンスとは程遠い、これといった得点チャンスをあまりにも作り出せない試合展開を再露呈する形となってしまった。さらに今回のボーフム戦では対戦相手とはまったくもって対照的に、対人戦での消極さもこれに加えられており、「あまりにも物足りない」とスカイに対して主将エムレ・ジャンは苦言を呈す。
実際にゴールを守っていた副主将グレゴール・コーベルも「前半はボーフムに完全に圧倒されていた」と認めており、ジャンは「彼らの方が身を挺して前のめりにプレーしていたよ。思い切りが良くて攻撃的だったね。もちろん彼らの戦いぶりには覚悟して臨んでいたけど、でも逆に僕たちはそれを助長してしまったとことろがあった」との見方を示している。「自分たちの方があまりにロングボールを多用しすぎてしまい、ポゼッション時にはなかなか打開策を見出すことができていなかったよ」
実際にそれはシュート数として枠内14本のドルトムントに対して、20本のボーフムと明確に表れており、スピード、正確性、キレ、対応力、創造力などが欠如。逆にケヴィン・シュテーガーに許した先制点の場面については、「かなり良いプレーをみせていたことは確かだとは思う。守らなくてはいけないものだったけどね。ただ蹴るそぶりをまったくみせてなくて、中央をみていたら、そこで見事にやられてしまった」とスイス代表GK。
さらに後半でもシュテーガーにヒヤリとする場面がみられたが、ズーレが弾いたボールにかろうじて反応をみせ「幸いにも僕は195cmあるんでね」と苦笑いを浮かべつつ、結局はケルン戦と同様にドニエル・マレンがなんとか一矢報いる形で痛み分けにもつれ込ませる結果に。「僕たちのパフォーマンスは決してよくはなかった。多くのミスをおかしていたし、不十分だったよ。徐々に改善していけると思うし、そうじゃなくては話にならない。改善の余地は大きいよ」
それはケールSDも認めるところで、「対人戦や姿勢という点において全く鋭さに欠けていた。あれはよくなかったよ。後半からは少し修正できたが、それだけでは不十分だ。そこをしっかりと持たせないといけない」と述べつつ、ただまだ新戦力への対応など「時間も必要であることもこれまで強調してきたことではある。怪我から戻ってきた選手もいるし、いまはリズムを見出そうという段階で、うまくプレーができるよう務めているところだ」と強調。
ユリアン・ブラントはSport1に対して、「最終的には開幕にしっかりと照準を合わせてトップコンディションにもっていくよう、自分たちそれぞれで取り組まなくてはならないものだ。現時点ではそれ自体が不十分であり、それとチームとして、集団としてまだ、全員が自分自身をそのなかで認識してきている段階にある。それも理由の1つとしてあげられるだろうね」と総括した。