2023/09/01

ドルトムント、ドイツ代表FWニクラス・フュルクルークをブレーメンから獲得

©︎Borussia Dortmund

 ブンデスリーガ得点王、そしてドイツ代表選手として、ニクラス・フュルクルークはヴェルダー・ブレーメンから、ボルシア・ドルトムントへと加入する。これまでの残留争いから優勝争いへ、さらにチャンピオンズリーグの舞台も待つ新天地とは、30歳の遅咲きのストライカーは2026年までの3年契約を締結した。背番号は14。なおブレーメンとの契約は2025年まで残されており、当初は2000万ユーロを希望していたもののキッカーが得た情報によれば大幅に低下した模様。

 ケールSDは「ニクラスは数年にわたりその得点力を証明しており、昨季ではブンデス得点王にも輝いた。そのパワフルなパフォーマンスで、いまや代表でも欠かせない存在となっており、周囲とのコンビネーションに長けたアタッカーで、空中戦を非常に得意とする、フィジカル的な存在感ももつ選手。また対人戦でも優れており、これらのすべてのスキルを兼ね備えた選手こそ我々の求めていた選手像だ」と評価。

 そして交渉の場ではフュルクルークより、「ドルトムントでのタスクに燃えているようだね。このクラブのために身を粉にする覚悟をもった前向きな男が加わる。楽しみだよ」とも明かしており、一方でブレーメンのフリッツ有資格部門担当は「この移籍期間の最初から引き留めを目指していたが、ただオファーがとどくならばその時は話し合わなくてはならないとは思っていた。そして関係者全員が納得できるものとなっており、そのため最終的には売却を決意したよ」とこれまでの経緯について説明している。

 これまで代表で9試合に出場して7得点、ブンデスリーガでは通算128試合に出場して44得点を決めているフュルクルークは、「ドルトムントは非常に特別なクラブだと思う。このクラブへの移籍はまさに僕自身が希望していたものであり、今回のオファーは本当に嬉しかったよ」と述べ、「これからまた新しい経験を蓄積していくこと、これからのタスクにワクワクしているところさ。このチームでできるかぎりの成功を収めたいと思っているし、ドルトムントの選手としてここの素晴らしいファンが集結するスタジアムでのプレーを待ちきれないよ」と意気込みをみせた。

 ただ実際にドルトムントでもフュルクルークが主力の座を務めるかどうかは興味深いポイントだ。ひとまずはセバスチャン・ハーラーのバックアップという立場になる予定で、さらにユスファ・ムココもこのポジションで虎視眈々と出場機会を窺っているところ。そもそもワントップかツートップとするかなど、システムの変更という可能性もあるかもしれない。いずれにしてもそのデビュー戦の場は間も無く訪れる。金曜夜にはさっそくブンデス第3節ハイデンハイム戦が控えているところだ。

ブレーメンがデマン獲得、グルエフはリーズへ

 同日ヴェルダー・ブレーメンはベルギー1部サークル・ブルッヘから、オリヴィエ・デマンの獲得を発表。リー・ブキャナンの退団により空いていた左サイドの穴埋めに成功している。「我々は長く交渉しており、今回晴れて移籍が成立したことを大変嬉しく思っている。きっと左サイドの助けになってくれるものと確信しているし、その資質を活かして我々により多くの選択肢をもたらしてくれることだろう」とフリッツ氏は期待。

 当初はアタッカーだったが前後でプレー可能となっており、これまで公式戦93試合に出場して4得点をマーク、ヴェルナー監督は「夏にベルギー代表としてデビューした、非常に良い育成を受けている左サイドの選手。非常に精力的かつアクティブで激しいプレースタイルをもっており、うちのプレーにマッチしていることだろう」と語った。一方でこの日ブレーメンではさらに動きがみられ、リリアン・グルエフのリーズ・ユナイテッド移籍も併せて発表されている。

 

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