2023/09/01
ドイツ代表選外に失意のゴレツカ、フリック監督は「奮起」を期待

©︎IMAGO/Sven Simon
確かにレオン・ゴレツカは昨冬に行われたカタール・ワールドカップでの屈辱のGL敗退後、ブンデスリーガ後半戦で精彩を欠きバイエルン・ミュンヘンの定位置を奪われる結果に。さらにこの夏の準備期間でトーマス・トゥヘル監督は、コンラッド・ライマーをキミヒと共にダブルボランチで起用する動きをみせたが、それでもブンデスリーガ開幕から先発出場したのはゴレツカであり、そしてチームも2連勝で好発進スタートを決める。もはやドイツ代表招集にも問題はないかに思われたのだが、どうやらフリック監督の見方は異なるものだったようだ。
その後ゴレツカは自身のインスタグラムにて、「ドイツ代表としてプレーすることがどれほど誇りであるか。それは特に説明する必要はないと思う。9月に参加できないという驚きの知らせにとても残念に思っているところだよ」と投稿。特にこの上昇気流を代表54試合目、55試合目と繋げていきたかっただけに「ここ数週間は本当にいい感覚をもてていて、クラブが成功の道に戻ることができているように、代表チームにもぜひとも貢献していきたかった」と吐露。それでも「監督の決断は受け入れないといけない」と言葉を続けており、「この好発進を土台としていくために全力を尽くし取り組んでいく」ことを誓っている。
今回の招集にあたりフリック監督は、「指名はあくまでどの選手がチームにエネルギーをもたらしてくれるのか。誰が自分のエゴを後回しにするかにあった。無論パフォーマンスを発揮すればまた招集されるチャンスはある」と代表としての1つの転換をはかったことを強調。「水曜日にゴレツカと直接話をしているし、考えを理解してもらえて感謝している。そしてこれは何も最終決定事項ではないんだ」と言葉を続けた。
むしろフリック監督としては代表招集を受けられなかった選手たちからの「反応」というもう1つのエネルギーにも期待しており、ゴレツカ同様にフリック監督が高く評価するヴェルナーも今回は招集が見送られたが、「彼はクラブで正しい状態にはなく、まだ特定のところで取り組む必要があるよ。きっとそれを果たし、またここに戻ってきてくれるだろう」と説明。これまではパフォーマンス面を重きにおかず招集していたとの一部の批判に、明確に今回はパフォーマンスを求める判断を下したようだ。
実際にその結果で今回ドイツ代表に戻ってきたのが、ドルトムントのニクラス・ズーレである。今年に入って初のドイツ代表招集であり、さらに32歳のパスカル・グロースも嬉しいドイツ代表初招集。課題であるセットプレーのスペシャリストで、「とtめおクレバーなサッカーをみせており、プレミアでも説得力のあるパフォーマンスを続けているよ」と指揮官。一方でトーマス・ミュラーが今回の外れたことは、ゴレツカらと同様に最終決定事項ではなく「バイエルンで休憩をとり、またそこから立ち上がっていくことだろう」と期待した。