2023/09/09

日本代表について、ユリアン・ブラント「圧倒されることなんて無い」

©︎IMAGO/Beautiful Sports

 最終的に2大会連続でのグループリーグ敗退を喫することになる、ドイツ代表。その惨劇の幕開けとなったのが、本日土曜日に開催される親善試合の相手、日本代表戦である。これからヴォルフスブルクでのリベンジマッチに臨むユリアン・ブラントは、日本代表の印象について「彼らは非常に活発的で、精力的に動き、そして深い位置を突いていくことを好む選手が揃っている。そして彼らの代表選手多くがブンデスリーガに精通している」と分析。「そもそもいまや代表選手の多くがヨーロッパサッカーに精通しており、別の国に圧倒されてしまうようなチームじゃないよ」と言葉を続けた。

 水曜日にはドイツU20代表とのテストマッチを行い、「セットプレーや細かい詰めの部分」について非公開形式にて確認した、ドイツ代表。ワールドカップ後の親善試合でも結果を残せず、世間から厳しい声に晒され続けているハンジ・フリック代表監督だが、ブラント自身は「監督はそれをとても冷静に認識しているようだ」との印象を述べ、「彼はここまで、本当に素晴らしい仕事をしていると思うよ」と語る。「どういったことを選手たちに求めているのか。それを非常に明確に伝えてくれているよ。目指す方向を正確に把握している感じだね。ただ結局のところは最後に重要なのは、土曜日の試合と火曜日の試合の結果ということになるのだろうけど」

 もう1年を切った自国開催のユーロに向けて、ドイツ代表としては再びドイツ国民の支持を回復していかなくてはならない。そんな中で迎える日本代表とのリベンジマッチ、そしてフランス代表との2試合にわたるホーム戦がもつ意味は、優れたパフォーマンスと肯定的な結果が求められる、ただのテスト以上のものがあることは以前より誰もが口にしてきたことだ。「僕たちは勝利するためにこの試合に臨む。それはあのワールドカップだけが理由では無い。勝利したときのみ、国を味方にすることができるのだから」とブラントは意気込みをみせた。

ハヴェルツ、ドイツ代表とファンとの距離感を改めて指摘

 事実過去16試合の代表戦においてドイツ代表はわずか4勝、直近では代表通算1000試合目となったウクライナ代表戦で痛み分け、さらにポーランド代表戦やコロンビア代表戦でもいずれも敗戦を喫している。ブラント共にこの日会見に出席した、カイ・ハヴェルツは「多くの批判を受け続けてきたけど、その多くが正しい指摘だったと思うよ」と述べつつ、あらためて冬の片ール・ワールドカップを振り返り「ドイツからのサポートをあまり得られず、そういう点で見ればサポートを得られないまま自分たちで戦いにいった感じだった」と改めてファンとの距離感についてコメント。

 「僕たちにとってファンは本当に大切で、彼らからパワーをもらう。対戦した相手国のファンやサポートを見ればその差は明らかだった」と語っている。「また支持してもらえるようにすること。それしか選択肢はない。ドイツを再び高揚させられるよう、試合に勝利していきたいと思う。だから親善試合であろうとも僕たちは非常に真剣に受け止め、試合に臨んでいかなくてはならない。ファンと国全体が再び誇りを持てるよう、幸福感に包まれるように全力を尽くすよ。(本職ではないトップでプレーする可能性があるが)チェルシー時代でうまくやれたし、悪いことじゃないと強調している。ベストを尽くし成功を目指していくよ」

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