2023/09/12

マテウス氏「マティアス・ザマーは代表監督就任の用意があると聞く」

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 サッカー解説者として様々なところで活躍しているローター・マテウス氏は、今回ドルトムントのドイツサッカー連盟ミュージアムでのイベントにて、ドイツ代表の次期監督候補について問われた際、「もしもユルゲン・クロップ監督を招聘したかったならば、それは夏までに解決策をみつけなくてはならなかった。その考えに私も同意するよ」とコメント。そしてかつてドルトムントの監督も務めたマティアス・ザマー氏に話が及ぶと、「彼の準備ができているという話は聞いている」と語った。さらに情報通のマテウス氏によれば、ユリアン・ナーゲルスマン氏もドイツサッカー連盟における候補者の1人だという。

 いずれにせよマテウス氏はドイツ代表にとって、連帯感を高めることが必須であると考えており、そのマテウス氏と40年来の親交をもつフリック監督は、最近では「なかなかそれを伝えられなかった」と、先週金曜にAmazonプライムで公開されたカタール・ワールドカップのドキュメントムービーでチームミーティングなどを例にして説明。逆にバスケットボールを例にとり劇的な優勝を遂げたドイツ代表は、サッカーのドイツ代表とは全く異なるものを試合でみせていたという。特にハーバート監督に感銘を受けたようで、「彼は人格者であり、選手たちをうまくまとめあげている。彼らはお互いのために戦っていたし、それこそがドイツ代表に欠けているものだ。クオリティどうこうではなく、まず戦うということ。その情熱を次の監督には引き出してもらいたい。」と語っている。

 まずはそれを火曜日のフランス代表戦にて、1試合だけ指揮をとるフェラー暫定監督らに期待したい。「ぜひルディには頑張って欲しいし、幸運を祈るよ。チームに気合いが入るかが実物だ。今回の解任の一端は選手たち自身にある。彼らが見せていたパフォーマンスは、クラブで見せていたものよりも酷いものだったのだからね」と期待。もしもそれが功を奏した場合、フェラー監督続投の可能性も?「フェラー氏がユーロまで残るべきかもしれないね。ただそれは彼自身が決めることだよ。おそらく連盟が反対することはないはずだ。脇を固めるのがヴォルフとワグナーという、この道一筋のメンバーで固めることができており、特にヴォルフはシュトゥットガルトでブンデス昇格に導き、選手たちと良好な関係を築いている」と述べた。「とにかく誰がベンチに座っているかが問題ではない。選手がピッチで何をするかが問題なんだ」

マテウス氏、テルジッチ監督にエール

 またこの日は訪れたドルトムントについても言及。開幕から3試合で勝ち点5とつまづきをみせたパフォーマンスは、ドイツ代表のそれとの類似性をみているようで、「まず勢いを取り戻すためには何より成功体験が必要だ」と持論を展開。とくに最終節で優勝を逃したダメージがいまなお残っているとも考えており、「プロであれば失敗から学んでいく術、敗戦を過去のものとする術をしっているはず。それを元にしてチーム全員がポテンシャルを発揮すること。それでまた違ったパフォーマンス、結果が生まれてくる」と説く。「テルジッチ監督は昼夜を問わず精力的に仕事に臨んでいるし、期待している。ただ昨季後半戦の活躍があっても、彼もまた監督として結果で判断される運命がね」

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