2023/10/18

フェラーSD、ドイツ代表の米国遠征を「ポジティブ」の4段活用で賞賛

©︎Getty Images

 米国遠征2試合目となったメキシコ代表と痛み分けを演じた後、ドイツ代表のルディ・フェラーSDは「ポジティブ」「ポジティブ以上」「明らかなポジティブ」「非常にポジティブ」とポジティブの4段活用でパフォーマンスを評価した。確かに「いくつかのミスはあり、当然その代償は払うことに」なったものの、それでも「前途有望か?そう、そのために我々は取り組んでいるのだし」と強調。

 「自分たちならばできるという信じる気持ちを持てなくては。それは最初の試合でみせたし、メキシコ戦では負けなかたことが重要だった」と言葉を続けている。「2試合の中で、代表監督ユリアン・ナーゲルスマンとしてのアプローチが見てとれたし、彼のような監督が市場にいたことは、ただ幸運なことだったと思うよ。彼もまた代表監督というものを知ったことだろうし、これからまた一息つくことになるが、ただロッカールームで彼にあった時にはもう、次のアイデアをもっていたよ。これからもまた取り組みは続いていく。」

前向きさ強調のナーゲルスマン監督「選手たちの学習意欲」を絶賛

 そんなナーゲルスマン監督の考えとは、いったい何なのだろうか?それは今回の米国遠征における「そこでの結論を今、私がしっかりと導き出すことができれば、我々ドイツ代表はかならずや、成功をおさめていくことができるはず」と説明。「物事を受け入れていければ、今後数ヶ月でさらに逞しく戦っていけるだろう」と述べており、選手たちがみせる意欲には非常に好印象を抱いているところ。「このチームは物事を迅速に実行しようと非常に意欲的であり、これほどの意欲はこれまで私が指導してきたチームでもトップだ。通常は4・6週間、場合によってはもっとかかるがそんなことは全くなかった」

 そのため主将イルカイ・ギュンドアンが、ドイツの国営放送ARDに「今回の2試合についてほぼ満足できるけど、改善の余地はあるさ。守備面では、そこまで良かったとはいえない」という指摘と同意見をみせつつも、失点の場面に絡んでしまったニクラス・ズーレを、不慣れな右SBで「ドルトムントでは3試合で17分しかプレーしていなかった」と擁護をみせ、「非常に高く評価しているし、彼は自分が何を取り組まなければならないかを知っている。全てを兼ね備えた選手で、クラブと我々の両方で再び重要な役割を果たしてくれる」ことを期待した。

フュルクルーク「新監督のサッカーは頭もいっぱいいっぱい」

 そのズーレとドルトムントで同僚のニクラス・フュルクルークは、新監督の印象について「彼の考えを体現するにはプレーだけでなく頭の中も密度が濃いものがある。激しく支配的なサッカーを目指しており、米国戦ではそれを試合を通じて魅せられた。攻撃的かつ献身的なパフォーマンスだった」とコメント。ズーレとは対照的に攻撃を担うビッグマンは、ドイツ代表のアキレス腱と言われるCFにおいて代表通算11試合で9得点をマークしており、「センターフォワードとしてのプレースタイルを持ってチームに貢献したい。これまでのプレータイムではそれができているね」と先発をアピールする。

 そしてやはりこちらも前向きさが見受けられており、物議を呼んだ米国遠征にも「ドイツにいたらさらに2日練習できたかもれしれないし移動距離もある。でも良いテストマッチが2試合あり、多くのチャレンジが待っていた、重要なことは前向きさをもって臨むことだ。それは結果より重要だとさえ思う。そしてチームとしての絆はピッチ上で育まれていくものであり、互いに力を出し尽くすことでの相互信頼から生まれるものなんだ」と語った。

ベーレンスは次回選出にむけて意気揚々

 そのフュルクルークの代わりに逆にバックアップを担ったのが、ドイツ代表史上9番目となる32歳と257日で出場した、ケヴィン・ベーレンスだ。ナーゲルスマン監督は今回の招集にあたって、そんなベーレンスが代表参加への喜びをチームの中で大いに表現してくれることを期待していたが、この日わずか終盤数分間のデビューとあも「この雰囲気のなか、こんな試合に参加できること自体、とてもエキサイティングで本当にクールだった。初めてプレーできてただただ嬉しい」とベーレンス。

 これを味わってしまうと「もっともっと欲しくなるね」と代表招集への意欲もみせ、「でも自分にはまだまだそのためにやるべきことがある。参加選手は本当にすごくて、またこのレベルに慣れてはいないけど、でも切磋琢磨して全力を尽くすよ」と意気込みをみせていた。「もう一回参加できれば、もっとプロセスもわかってくるし、そうすればもっとやりやすく、リラックスして臨めるんじゃないかな」特に次回は本拠地を構えるベルリンでの試合だ。ただ同僚のロビン・ゴセンスがこの試合、大腿に若干の違和感を覚えて交代したことは少し気がかりではあるが・・・。

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