2023/11/15
中年の星:ベテランFWコンビがドイツ代表で再会

©️Getty Images
11月のドイツ代表最初のプレスカンファレンスで姿を現したのは、この夏までブレーメンでFWコンビを形成していたニクラス・フュルクルークと、マルヴィン・ドゥクシュの2人だった。フュルクルークから遅れること1年、同じ29歳という年齢で代表初招集の連絡を受けた後者には、経験者である”先輩”フュルクルークから「携帯の電源は絶対に切れないよう、すぐとれるようにしておくように」と助言されていたという。「実際、電話がかかってきたときには、いたずら電話じゃないかって疑ったんだけど、でも監督の声を聞いてすぐに確認できたね」とドゥクシュ。「あのとき興奮といったらなかったよ!」
ただあれから数日が経過し、そして元相棒もいるなか最初の練習も終えたベテランストライカーの表情には、もうそこまでの興奮の色はみてとれず、会見でも息のあった姿をみせていた。フュルクルークはドゥクシュのスタイルについて「リスクをかけたプレースタイルが信条で、ストリートサッカーのメンタリティが残っている選手。手強い相手でも決して物怖じなどしない」とその果敢なプレーについて評価。それはこれからの代表での定位置争いでも求められるものだろう。システム的には2トップはオプションではないが、それでも2人の息のあったプレーは武器であることをドゥクシュも強調している。
フュルクルーク「その質問はありがたい」
またフュルクルークといえば最近、シュトゥットガルト戦での敗戦後にスカイに対して語った発言が監督批判ではないかと物議を読んでおり、そのことに質問が及ぶと説明の機会を得たストライカーは安堵の表情。すでにテルジッチ監督とこのことについて話していることを明かした上で、あの時に「予想していなかった3バックを採用してきたシュトゥットガルトに大いに苦しめられ、監督は2度システム変更をおこなったものの自分達がそれを実践できなかった」と説明。
「敗戦は当然」というのはあくまで自分たち選手のことを指したものであり「監督批判なんてキャリアでしたこともないし、それは僕のする役目じゃない。こういうことは大きな影響を与えるものだから、ここではっきりとさせる場が得られ嬉しいよ。これは重要なことだから」と語った。