2021/02/19

悪夢の先発デビューから半年のトゥータ、バイエルン戦でリベンジなるか?


 ロベルト・レヴァンドフスキを相手に嫌な経験を味わったディフェンダーは、決して少なくはないだろうが、とりわけ辛い思い出となっている選手の1人が、アイントラハト・フランクフルトのトゥータだ。今シーズンの前半戦に行われたバイエルン・ミュンヘン戦にて、ブンデスリーガ先発デビューを果たした若手ブラジル人DFは、チーム全体と同様にあまりに精彩を欠き5失点、kicker採点でも5というほろ苦い初先発となってしまったのだ。

ヒュッター監督「今のトゥータは別次元」

 その時について、アディ・ヒュッター監督は「先発デビュー戦で、いきなりバイエルン・ミュンヘンと対峙すること以上に、過酷なこともそうないだろう」と理解を示し、「そして今の彼は、別のレベルにあるよ。試合を多くこなし、それによって自信も蓄積している」と評価。実際に、今冬に主将ダヴィド・アブラームが母国復帰を決断して以降、第17節から3バックの一角を担っているところだ。

アブラームの後継者として安定した活躍

 そしてその後の5試合では、kicker採点平均では3と好成績をマークしているところであり、「ヒンターエッガーやにヌディカととても心地よくプレーができている」と指揮官。つまり今のトゥータは、「前半戦のトゥータとは比較にならない。安定感と積極性が増し、オフェンスでも落ち着いてボールを捌けている」と評価する。

ヒュッター監督「ヌディカのフィジカルは天性」

 一方でそのトゥータと同じ21才のフランス人CBイヴァン・ヌディカは、2018年夏に加入して以来、これまでの間で学習段階を終えて3バックの左側を担うまでに成長。「スピードがあり、精力的に動くことができ、そして言語については早く習得していった。それに彼のフィジカル面での強さは天性のものがあるよ」

ヒュッター監督「今のヌディカを止めるのは難しい」

 これに最近ではオフェンス力も追加。「彼が流れにとって、意欲的にプレーしていき、そこでスペースに入っていく」姿勢をヒュッター監督は評価、その結果としては最近2試合連続で得点も決めているところだ。「今の彼を抑えるのは、なかなか難しいだろうね。ただそれこそが、我々が獲得した理由なのだが」と、指揮官は胸を張った。
  

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