2021/03/16
前節鎌田起用のフランクフルト右サイド事情、手腕試されるヒュッター監督
代表戦前最後となる週末の1.FCウニオン・ベルリンとの一戦では、アイントラハト・フランクフルトではエリック・ドゥルム、アルマミー・トゥーレ、そしておそらくマルティン・ヒンターエッガーも欠場。さらにアミン・ユネスが出場停止という中で、アディ・ヒュッター監督はその対応を余儀なくされている。
指揮官が採用する基本的なシステムは、3バックを配置して、両サイドに1枚の選手をそれぞれに配置するシステムだ。だがその右サイドではドゥルムが股関節を負傷、トゥーレは腱の負傷で離脱中にあり、前節のライプツィヒ戦では急遽、鎌田大地が右サイドで起用され、同点弾を決める活躍をみせたものの、守備面では問題を抱えていたことはヒュッター監督も認めていたことだ。
果たしてそこでどういった対応をみせるのか。特にアミン・ユネスが出場停止にあることからも、鎌田大地についてはトップ下へと復帰が濃厚だろう。ダブルトップ下ということであればアイメン・バルコクにもチャンスがあり、右サイドについてもドリブルを得意とする同選手はオプションとなる。まだ荒削りながら粘り強く対人戦へと臨む選手だ。
もう1つのオプションとなるのが、豊富な経験を兼ね備えたティモシー・チャンドラーとシュテフェン・ツーバー。特に守備的バリエーションとも言えるチャンドラーの起用は、サイドバックとしての役割を考えた場合にプラス材料だろう。というのも、トゥータも出場停止のため3バックの右側も対応を余儀なくされているため。
加えてヒンターエッガーも出場が危ぶまれていることから、長谷部誠を3バックの中心へと配置、イルザンカーを3バックの右として、そうなれば中盤についても対応を求められることに。ヒュッター監督の創造性が、今は求められている。